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2011年5月 6日 (金)

小富士城跡(兵庫県丹波市)

城跡は兵庫県丹波市春日町小多利にあって、ほぼ独立した山塊の小富士山(標高231m)山頂に位置しており、黒井城に対しての明智光秀が築いた陣城と伝わっている。当然大味な縄張りは予想されるが、意外に規模は大きく(郭総全長100m近い)、主郭外壁は全て切岸処理されたものとなっている。ただ東郭群の境は長年の地表風化によって曖昧で、その形状などは非常に掴み難いが、段差程度の切岸で山上郭群の削平は充分行き届いていたものと感じられた。北郭には受け土塁の形で分厚い土塁まで施されており、この険峻な山頂(比高約150m)を築城環境に選んだからには、数ある陣城の中でも司令塔の様な機能を備えていたのかも知れない、、、。

1_1 登城ルート

9

入山口

1_2 城跡概念図

城跡を訪れるには、まず国道175号へ進入する事が先決となるが、黒井城を左手(真西)に望んだ時点で、右手の視界に入る秀麗な山がこれから挑む小富士山であり、直ぐ確認は出来るだろう。道標は設置されていないが、これから向かう「桃源寺」が登城口となる。その背後の墓地(画像に注目)からスタートする事になるが、縦堀地形に見えなくもない激斜面を上り始めれば、途中三箇所の展望所(大岩群)を通過する事によって、山頂までは(20分内)で迷わず辿り着ける筈である。

14_tenbousho2

展望所より黒井城遠望

20_shukaku 主郭の現状

25_shukaku_higasi_obi 主郭切岸と帯郭

24_sita_kitaku2 北郭2

23_kitakaku1_daidorui 北郭1の土塁見所

26_kirikisi_1 北郭切岸見所

30_higasi_kau_heki 東側の切岸斜面見所

現状(三月)城跡は、主郭に社殿が取り残されている事から察すれば、近年までは参拝者があったものとは思われるが、その為なのか意外に木々は少なく見通しも利くので、山上郭群においてはくまなく見て廻れる比較的良い状況にある。陣城であるが為に大味は否めない縄張りとなっており、その形態はほぼ概念図に示したものと思って頂いても良いとは思われるが、見所を挙げれば状態の良い北郭の切岸、それに伴う分厚い土塁、更に東帯郭から下まで落ち込む切岸壁と言う事になろうが、堀切も施されてはおらず、切り立つ切岸の醍醐味にも触れる事はできないので、遺構の見応えには余り期待しない方が良いだろう。

個人的に城跡を評価すれば、山頂までは最低三箇所で眺望を楽しめ、確かな登山道があるとは言えないが登山も楽しめ、更に遺構見学も楽しめる事を考えれば、充分お薦め出来る山城と自分の目には映ったのである。手軽な山登りを好まれる方には是非お薦め!

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