« 山頂には石垣跡と豪快な堀切が、、 大聖寺山城跡(兵庫県赤穂郡) | トップページ | 辺境地の更なる山頂に佇む、豪快な山城 下世屋城跡(京都府宮津市) »

2011年5月 2日 (月)

日置上城跡(京都府宮津市)

城跡は京都府宮津市日置上にあって、東南の方角に海が望める低丘陵上に位置している。当時一色氏の家臣であった日置(弾正)小次郎の居城が伝わるが、後の細川氏による丹後支配では、その弟でもある松井興長が細川氏の重臣として活躍した事が伝えられている。

城跡を訪れるには、先にリポート掲載を終えた日置浜城を起点とすれば、その位置は分かり易いとは思われるが、国道178号より県道75号へ針路変更後、ルート図に示した大きな配水施設(白い配水タンク)を目指して車を走らせる事になるが、その配水施設の手前にある集合墓地が城跡への登城口となる。ここから山道に従って上れば、直ぐにでも北端の出郭らしき削平地に到達出来、更に山道に任せて上れば、南郭の明瞭な虎口を通過して、二ノ郭と三ノ郭を分断する大堀切までは迷わず辿り着ける筈である。

1route 登城ルート

6 墓地最奥から進入経路

3heki 城跡概念図

現状(四月)城跡は相当藪化が進行しているが、概念図に示したまでが踏破確認に及んだ遺構群、あるいは移動に難渋もせず見て廻る事が出来た範囲と思って頂ければ良いだろう。丘陵最高所に位置する主郭においては、現在その転用地となる敷地を目一杯配水施設が占領しており、その周囲には矢竹が蔓延り、見学も容易に出来ない状況となっているが、他の郭跡は充分郭跡に佇む事が可能となっている。見所遺構は主要三郭を分断している、三箇所に備わる堀切と言う事になるが、特に中央の堀切は薬研堀と呼ぶに相応しいものであり、掘削幅や屹立する切岸の醍醐味を併せれば、相当な見応えを感じ取る事が出来た。の堀切は箱堀に近いものではあるが、その堀切を形成する切岸の醍醐味も併せれば、充分見学者の目は楽しませてくれるとは思われる。

15_koguti 南郭の虎口見所

16_koguti_kaku 南虎口郭

21_minami_yagura 南櫓台(推察)

32_tyuuou_horikiri_1 中央大堀切見所

34_horikiri_3maru_heki 三ノ郭切岸見所

37_2maru_1 二ノ郭の現状

42_shukaku_higasi_gawa_koguti 主郭の現状(施設の為に明らかに地形改変あり)

ほぼ自然任せに近い現状の藪化(西側と北側は深刻化)を考えれば、本郭群における北、西、東側までは足を延ばす事が出来なかったが、東側におけるなだらかな斜面上は、外見からも段状に連なる削平地が覗けた事から、更に麓近くまで郭群が展開されている様には見受けられた。よって城域の広い大規模な山城と言う事だけは想像が付きそうに思われる、、、、(推察)

城跡を個人的に評価すれば、状態が良いとは決して言えない(保全整備されていない山城として見れば普通)が、ある程度縄張りが想像出来る比較的残存度の高い遺構群や、堀切を含めた見応えのある切岸を目の当たりにすれば、自ずとお薦め出来る山城の一つと言う事にはなるだろう。日置浜城も状態は良いとは言えないが、宮津地区の山城巡りの際には、是非同日訪問は考慮に入れて頂きたいと思えたのである。

« 山頂には石垣跡と豪快な堀切が、、 大聖寺山城跡(兵庫県赤穂郡) | トップページ | 辺境地の更なる山頂に佇む、豪快な山城 下世屋城跡(京都府宮津市) »

京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/39641711

この記事へのトラックバック一覧です: 日置上城跡(京都府宮津市):

« 山頂には石垣跡と豪快な堀切が、、 大聖寺山城跡(兵庫県赤穂郡) | トップページ | 辺境地の更なる山頂に佇む、豪快な山城 下世屋城跡(京都府宮津市) »

無料ブログはココログ