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2011年4月20日 (水)

小屋谷城跡(兵庫県姫路市)

城跡は兵庫県姫路市夢前町寺/小屋谷にあって、県道80号線沿いにあるゴルフセンターが所有する、池に向いて突き出した丘陵先端に位置している。この城跡も先にリポート掲載を終えたくるすの城と同様に、置塩城の出城と伝わっているが、城史に関しての情報は唯一嵯峨山氏の居城が伝わっているだけのものである。城跡呼称に関しては文献資料による違いはあるが、「小屋谷構」とも呼ばれている。

城跡を訪れるには、置塩城を起点とすれば自ずと位置は把握し易いとは思われるが、県道67号より80号へ針路変更して、先に触れた「ゴルフセンター」を目印として目指せば良いだろう。城跡への進入口は道路沿いからも覗える(画像に注目)池の堤防からで、その正面に見えるのが既に北出郭となるものでもある。尚、この進入経路は打ちっぱなし練習場として何時球が飛んできてもおかしくはない状況にあるので、ティーに人が立っていた時点で絶対に避ける事が肝心となる(休日でありながらも誰一人見受けられなかった)。

1route_2

登城ルート

4_tozanguti_1 城跡進入経路

現状(三月)城跡は、まだ冬枯れした状態にありながら、城跡全域が枯れ木と常緑樹に覆われており、山上郭までの移動はもちろんの事、生い茂る木々によって視認にも難渋する状況にある。おまけに地表風化が更に追い討ちをかけており、現状の地形から切岸跡あるいは郭跡を想像するのは非常に困難を来たす状況にあると思って頂いても良いだろう。結果的に山上郭群においては主郭(尾根上に連続する削平地形)、付随する小郭、腰郭、虎口あるいは縦堀かも知れない曖昧な地形が数箇所に窺えた程度であり、風化が激しい事もあってそれも中々判別し難いのが現状である。よって最後まで縄張りを見極める事は叶わなかったが、辛うじて出郭跡と見受けられる尾根先端部においては、自然地形に近い形の堀切、そこから池に繋がる縦堀地形数段の郭跡、池側に僅かに窺える切岸跡までは判別確認する事が出来た。ただこの地を城跡と認識した上で訪れなければ、この地形から城跡を想像することは誰も出来ないようには感じられたのである。

7_kirikisi_1 北出郭の切岸

8_shukaku 北出郭

12_horikiri_1 出郭背後の堀切

13_tatebori 縦堀地形

20_sanjyou_kaku 山上郭群

18_sanjyou_kaku_heki 山上主郭壁

この城跡を個人的に評価すれば、ほぼ自然と一体化しつつある城跡に絶対に期待を抱いて訪れてはいけない、期待が持てるとすれば唯一城跡の雰囲気を醸す程度の出郭だけだと思って頂いても良いかも知れない。ただ自身が遺構として見極め切れなかった、山上における縦堀地形(数箇所で確認)や土塁虎口地形は、今思えばやはり本来備わっていた城跡遺構の様な気もするのではあるが、、、謎。結論を言えば、このリポートに興味を持たれた方のみが訪城の対象となる城跡と言っても良いのではないだろうか。

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