« くるすの城跡(兵庫県姫路市) | トップページ | 小屋谷城跡(兵庫県姫路市) »

2011年4月18日 (月)

史跡見学として是非お薦め 小稗城跡(兵庫県丹波市)

城跡は兵庫県丹波市青垣町小稗(コヒエ)にあって、小稗集落にある専称(センショウ)寺の北背後の丘陵先端に位置しており、山垣城を本城としてこの地を治めた足立氏の出城、あるいは砦跡と伝わっている。地元で出くわした「専称寺」の世話をしている城山所有者に城跡の情報を求めれば、当時の城主でもあった足立又三郎の屋敷跡地、あるいはその墓地(名前入りの墓石がある)までは、わざわざ同行して案内して頂くほど詳しいのではあったが、この丘陵上が山城跡である事の認識は全くないものであり、非常に意外な感じはした。ただ幼少期にここで遊んだ記憶がある事だけは分かったが、、、

城跡を訪れるには既にリポート掲載を終えた佐治城跡を起点とすれば分かり易いが、柏原町から県道7号で青垣を目指し、佐治城跡北側の「小倉」交差点で国道427号へ針路変更すれば良いだろう。目指す目的地は「専称寺」となるが、ルート図の赤線を辿れば難なく辿り着けるとは思われる。城跡の直ぐ近くまでは秋葉社まで繋がる山道で上ればよいが、そこから空堀登城道(当時のものと推察)を上れば、山上主郭までは直ぐの距離にある。尚、先に触れた足立又三郎の屋敷跡地及び墓地は概念図中には記したが、興味を持たれた方が覗く分には、史跡見学としても決して無駄足には終わらないものと見た。

1route 登城ルート

6_senshouji_boti 専称寺墓地

7yasikiatoti

足立又三郎屋敷跡地見所

3kohiejyou 城跡概念図

現状(三月)城跡は、山城として見なくてもほぼ全体像が窺えるとても素晴らしい状態にあって、大土塁、堀切、虎口跡などの城跡を形成する遺構は数えられるほどのものではあるが、全て明確に判別確認可能な状況にある。小規模が故に縄張りは一目瞭然でもあるが、とにかく当時がそのまま今に甦ったかの様相には、少なからずとも感動を覚えてしまったのである。城跡を一言で語れば「えっ、これだけ?」と言った処が素直な感想にはなるが、ここまで当時の祖形が維持された山城にはそう巡り合える様な気がして来ない。この城跡を訪ねるにあたっては、決して縄張り妙味あるいは規模の大小を問いただしてはならない、この状態の良さを含んだ佇まいそのものが城跡として魅力を感じる部分であり、一番見学する値打ちのある部分と感じられたのである。

12_karabori_dou 上り空堀道

13_koguti 明瞭な主郭虎口跡見所

14_shukaku_dorui 主郭と大土塁見所

19_horikiri 堀切見所

その形態は既にリポート掲載は終えたが、同じ山垣城の出城跡と伝わっている松倉城とも酷似(単郭で土塁背後に堀切)しており、どちらも状態が素晴らしい事を理由に、間違いなくお薦め出来る城跡として目には映ったのである。山上に詰城(物見を兼ねた)、麓に屋敷跡、更に足立氏の創建から始まる専称寺、更に城主の墓地と、これだけ同時一箇所に揃った史跡も珍しく、集落周辺に城跡案内板がないのは非常に残念ではあるが、訪ね易い事も含めれば、山城ファンの方だけに止まらず、これを機に是非史跡ファンの方にも訪れて頂きたいと思えたのである。

« くるすの城跡(兵庫県姫路市) | トップページ | 小屋谷城跡(兵庫県姫路市) »

兵庫県の山城跡」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/39349443

この記事へのトラックバック一覧です: 史跡見学として是非お薦め 小稗城跡(兵庫県丹波市):

« くるすの城跡(兵庫県姫路市) | トップページ | 小屋谷城跡(兵庫県姫路市) »

無料ブログはココログ