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2011年4月14日 (木)

福泉寺城跡(兵庫県篠山市)

城跡は兵庫県篠山市火打岩にあって、標高592mを誇る険峻な山頂に位置している。個人的には十年前既に小金ヶ岳登山を兼ねて訪問していたが、その時も今回同様残雪の残る訪城であり、遺構を覆い尽くす残雪によって、満足な見学も出来ないまま下山した苦い記憶だけが残っている。

前回は南麓にある「小金口」登山口から一時間近くかけて登山した記憶があるが、今回は歩く距離が少なくてすみ、登山道も利用出来る楽な方法での登城となったが、ルート図に記した301号沿いにある「小金ヶ岳」の道標(画像に注目)のある登山口(傍に駐車スペースあり)から入山すれば、近年整備されたとも思える歩き易い登山道で、分岐地点となる三箇所の道標を確認しながら上ることによって、30分内で迷わず主郭まで到達可能な事が判明した。今回は改めてそのルートを城跡の現況報告と共に紹介するに及んだが、福泉寺跡を訪ねる史跡ファンの方にとっても、城跡を訪ねる山城ファンの方にとっても、非常に訪ね易くなったものとは感じられた。尚、登山も楽しみたい方には、当然「小金口」からの登山道に従ったルートをお勧めしたいが、此方も初回訪問時より更に整備された登山道となっている様な気はするのである。

1route_2 登城ルート

6_1 小金口にある福泉寺の案内板

8_tozanguti_1 道路沿いの入山口

13_bunki3 分岐地点となる最後の道標

3 城跡概念図

現状(三月)城跡には未だ残雪があったが、前回ほどではなかったので、比較的木々も少なく見通しも利く状況の中を歩き回る事が出来、山上郭群だけならほぼ全体踏破する事は出来た。ただ南郭側(半分近いか?)は過去において採掘作業現場であった事から、相当な規模で当時の遺構は削り取られた形跡(巨大空堀地形)があり、その郭跡も他の郭跡と比べれば地表風化は激しく、極端に凸凹とした地形からは、当時の縄張りの想像は非常に困難を極めた。よって縄張りは見学者の想像にほぼ委ねられるものとは思われるが、山上郭群における大雑把な形態は、ほぼ概念図に描いた通りと思って頂いても良いかも知れない。

20_kitakaku_dorui_1 北櫓台の大土塁見所

24_kita_kaku 主郭に相当か、規模の大きい郭跡

25_kitakaku_higasi北郭東側

34_horikiri_3 堀切見所

39_minami_daidorui 南櫓台大土塁見所

50_karabori_tikei 空堀地形

45_nantan_saikutu_ato_2 南端採掘跡

見所としては南北200mにも達する城域の広さ、中央に施された土橋付き堀切南北二箇所の櫓台に備わる大型土塁は真っ先に挙げられるが、何れも見応えは抜群であり、再訪した値打ちは充分あったと、一人山上で山城ロマンに浸るのである。他では空堀道から繋がる虎口地形、僅かに土塁を伴う郭跡(便宜上の中郭)なども挙げられるが、現状の地形からでは中々断定は難しいものとも思えたので、これらは自分も含めた見学者の想像に全て委ねられるものと見た。

城跡を個人的に評価すれば、標高500m近い山頂にある規模の大きい山城、その中で更に遺構に見応えの感じられる山城は、丹波地方においては烏帽子城、高見城、鬼ヶ城、三尾山城etc.などと数も限られており、遺構が消失した部分は数多いとは思われるが、ある意味で非常に値打ちのある山城と目には映ったのである。以上挙げた事からも、自ずと是非お薦め出来る城跡と言わざるを得ないだろう。

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コメント

先週土曜日篠山市の城址を訪れていました。いくつかは参考にさせて頂きました。いつもありがとうございます。正確な情報に感激しております。
上記は珍しく主郭に解説版があり、平安時代に築城に歴史ロマンを感じました。井戸跡ではないですが、水溜りがあり、水の確保が大事な山城で古くから築城されたのはこの所以だと思いました。
ご案内の小金ヶ岳の道標から上りましたが、珍しく歩きやすいハイキング道で20分で登城できました。とても清々しい城と思いました。ありがとうございました。

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