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2011年3月27日 (日)

段ノ城砦群の一翼を担った山城 築ヶ鼻城跡(兵庫県多可郡)

城跡は兵庫県多可郡多可町中区門前にあって、既にリポート掲載を終えた標高480m地点に位置する段ノ城(高城山城)から更に遠く南へ派生する尾根の先端部(標高220m付近)に位置しており、自ずと段ノ城との関連性(出城か?)は窺われるものである。ただ段ノ城と共有する尾根にはあるが、砦の域は充分はみ出た規模、あるいは技巧の施されたその縄張りプランから考えれば、明らかに城としては独立した機能が窺えるものであり、当時は守将の異なる一城と見て良いのかも知れない。段ノ城が赤松氏一族の在田氏の居城を伝える事から、自ずと在田氏の拠った城と見てよいとは思われるが、、、(推察)

城跡を訪れるには、まず国道427号へ進入する事が先決となるが、段ノ城の登城口とした「瑞光寺」、あるいは貝ノ城を起点とすれば分かり易いだろう。直登入山口となるのは、ルート図あるいは概念図に示した瑞光寺の真西側の丘陵麓にある入山開閉フェンス(画像に注目)からで、ここからそのまま山上を目指して登れば、藪漕ぎもなく5分程度で便宜上の二ノ郭までは辿り着ける筈である。

1_1 登城ルート

6 入山口進入経路

1_2 城跡概念図

この城跡の形態は大空堀地形(鞍部)を挟んで主要二郭がほぼ独立した状態にあり、二郭共に側壁あるいは郭背後には土塁が施されており、帯郭あるいは小規模な小郭もそれに付随している。主郭の土塁背後には二連の堀切(縦堀に繋がる)が刻まれており、段ノ城と同様に垣跡も部分的に残ってはいるが、自然露岩を郭壁として取り込んだ様相、自然地形をそのまま取り込んだ空堀地形などは、要害堅固な山城を充分想像させるものであり、見学者の目は間違いなく楽しませてくれるものと見た。見所は「地形を活かした縄張りプラン及び山城としての佇まいも含めた全て!」と言えるものであり、現状(二月)における遺構の判別し易さ(遺構残存度が高い)、木々が少なく見通しが利く状態の良さ、機能の想像も含めた楽しめる部分、遺構(特に土塁と堀切)の醍醐味まで加味すれば、個人的には訪問して期待を裏切られるとはまず考えられない、推奨に値する城跡と目には映ったのである。

10_toutatu_isigaki_1 二ノ郭石垣跡見所

15_minamikaku_dorui_1 二ノ郭土塁跡見所

21_kita_anbu_kaku_3 櫓台背後の鞍部自然空堀地形

30_shukaku_2 主郭の現状

32_shukaku_daidorui 主郭大土塁見所

38_higasi_tatebori_2 大堀切見所

38_higasi_tatebori 縦土塁及び縦堀見所

42_hokutan_horikiri_1 北端堀切見所

個人的にこの山城に関しては、数年前の段ノ城訪城時に既に存在は認識していながら、段ノ城登山で体力を消耗し切ったせいもあって、同日訪問も出来ずに今日まで至ってしまった経緯があるが、既に貝ノ城、段ノ城ともに訪城し終えた方には、単独でも充分充実した見学が出来た事を理由に、まだ未訪の方には改めて単独訪問をお薦めしたいのである。尚、貝ノ城は車窓から山容を窺った処、山上の木々が取り払われて平坦地形が見て取れた事から、城跡は現状更に見学し易い状況になっているのかも知れない、、、、(個人的には再訪する事が出来なかったが、これから訪れる方の参考までに)

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