上林片山城跡/有安城跡(京都府綾部市)
今回リポート掲載に及んだ片山城、有安城の二城は同じ綾部市にあるが、前者は八津合町片山、後者は睦寄町高風呂にあって、二城共に砦規模の山城でもある。片山城の方は昨年に遡るが、西側に隣接した日置谷城のリポート掲載の際に、既に同時掲載を終えたつもりでいたのだが、ここに及んで肝心の現況報告を忘れていた事が発覚した。登城ルート図に位置だけは記していたので、既に訪れた方も居られるかとは思われるが、まだ未訪の方の為に情報鮮度は随分落ちてしまったが、後で訪れた有安城と同様に、忘れていた現況報告を今回させて頂く事になった。どちらも城史に関しての詳細は不明
まず片山城跡を訪れるには、日置谷城を起点とすればその位置はルート図を見れば直ぐお分かり頂けるとは思うが、直登開始地点は概念図に示した上林中学校の西側道路沿いで、ここから山上を目指せば5分もあれば主郭へは到達出来るだろう。現状(昨年三月)藪化は進行しているが、移動に難渋する事もなく見学可能な状態にあるので、単郭で成立した城跡を形成する全ての遺構は判別し易い状況となっており、主郭周囲に張り巡らされた低土塁、北背後に施された堀切、土塁虎口などが見所遺構と呼べるものであり、充分目は楽しませてくれる筈である。ほぼ完存に近い形のこの城跡は、個人的には非常に値打ちのある城跡と感じられた事もあり、規模さえ問わなければ、山城ファンの方には充分お薦め出来る城跡と目には映ったのである。
主郭の現状
有安城跡の方は既にリポート掲載を終えた山内城、あるいは長野城を起点とすればその位置は分かり易いとは思われるが、標高290mの険峻な山頂に位置している。直登取り付き地点は公民館の南側にあるガレージ横からで、ここからひたすら山上を目指せば迷わず辿り着ける筈である。訪問結果としては狭小な山上主郭には腰郭が付随するだけで、狼煙台としての機能しか思い浮かんで来ないものでもあり、斜面上には唯一縦堀(判別し易いとは言えない)が施されていたが、これは険峻極まりない位置にある主郭を思えば、防備機能としては余り効果的とは思えないものである。現状地表風化も藪化も進行中にあり、山上は荒れ放題の様相を呈しており、概念図に示した数少ない遺構は何とか判別可能な状態にあるが、ここまで城跡を感じさせてくれない山城は珍しいとも言える。個人的にこの山城を評価すれば、山城賛歌の趣旨として訪れた以上現状を知って頂く為に現況報告はさせて頂いたが、興味を持たれた方だけが対象となる城跡の様な気がするのである、、、
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コメント
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takuさま
痛めた大腿裏側の肉離れが97%ぐらい回復した感じなので、比較的激斜面がない、綾部市を訪れました。今回もいろいろと参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
片山城址。
直登ルートは頑丈なフェンスがあり、開閉不可能だったので、私は右側の道路の柵を越え、右側から訪問しました。約5分程度で主郭へ。
この地域にしては珍しく主郭回りに高低差はないが、土塁が周囲をめぐらし又、その奥にはびっくりするほどの高低差の大堀切があって、感激しました。
投稿: ヒデ | 2015年5月25日 (月) 10時56分