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2011年3月23日 (水)

川辺城跡(兵庫県神崎郡)

城跡は兵庫県神崎郡市川町東川辺にあって、国土地理院地図には「城山」と載っているが、その標高323mの山頂に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、この一帯は当時赤松氏の勢力の及んだ地域でもあり、自ずと一族の城あるいはその家臣の城と言えるのかも知れないが、推察の域は出ないものである。

城跡を訪れる為の最寄の中国自動車道乗降口は「福崎」ICとなるが、そこからまず国道312号で北上、県道34号の標識を確認すればそちらへ針路変更すればよい。この山城も多くの険峻な山城と同様に、山上まで上れそうな山道は存在しないものと思えた事から、事前に用意しておいた想定ルートから迷わず直登を敢行したが、画像に示した県道からも充分覗う事の出来る、六地蔵を目印とすれば良いだろう。この直ぐ奥の墓地横にある入山開閉フェンスよりスタートする事になるが、地形図でお分かり頂ける様に相当な激斜面の直登は余儀なくされる。幸い道中藪化には至っていないので上り易いとも言えるが、落ち葉で非常に滑り易い状況となっているので、下山には特に細心の注意が必要とされる。比高230mの急斜面を登る事になるので、山頂に辿り着くにはそれなりに時間はかかるが、30分程度と思って頂ければ良いだろう。

1_1_2 登城ルート

6 入山口

Kawa1 城跡概念図

城跡の形態はシンプルが故にほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いとは思われるが、延々と東西に長く連なる主郭と、それに付随する帯郭を特徴とするものであり、防備としての空堀は虎口付近に備わる縦堀と、堀切として土塁を伴う横堀を確認出来た程度でもある。これだけでも縄張り妙味には余り期待出来ない大味な城跡と分かるが、見所が少ないのも確かな現実ではある。もちろん郭境とする切岸壁も高低差は余りないので、屹立する切岸の醍醐味に触れる事は出来ないが、帯郭から窺える比較的状態の良い切岸、主郭西側に唯一施された堀切も少ない遺構の中にあっては見所と言えるものであり、何とか目は楽しませてくれる筈である。藪化は現状(二月)当然進行中にあるが、冬季ともあって山上は意外にも見通しが利く状況にあり、動き回る事には難渋しない状況となっている。個人的には相当な藪城を覚悟して臨んだ事もあり、見学に差し支えるまでには至っていないこの状況は、非常に幸運とも言えるものであったが、夏季訪問においては少し厳しい事は予想されよう。

13_minami_kaku 直登到達地の南郭

22_nisi_horikiri_dorui_3 堀切、土塁見所

25_nagai_shukaku_2 主郭の一部

26_shukaku_minami_heki_1 主郭南切岸見所

28_koguti_shukakuheki 虎口跡から望む主郭見所

29_minami_obi 南帯郭

34_dankaku_yori_shukakuheki 北段郭より主郭壁

個人的に城跡を評価すれば、技巧を有する遺構が僅かな事も重なって、山城としての醍醐味を感じるまでには至れなかったが、播磨地方の山城あるいは赤松氏関連の城跡に興味のある山城ファンの方であれば、形態のユニークから覗いても決して無駄足に終わる山城とは思えなかったのである。個人的には充分に楽しめたが、遺構の醍醐味や山上までの所要時間、更に厳しい直登を考えれば、うかつに是非お薦めとは言い難いのが本音ではある。

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コメント

takuさま
昨日は播磨地方をうろちょろ。幾つかは参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

なんとなく根性が必要そうなこの山城訪問しました。この季節にかなりの急坂(一部激斜面)、登城時間はかなりきつかったですが、根性を試すためには最適の城と思いました。位置関係は地図にも城山と出ているので、迷わず確認できました。途中この季節の為、一部藪漕ぎ強いられました。


遺構はそれ程ではなかったですが、何とも言えない達成感は感じました。
山頂に着いたときに山城の看板?!と思いきやよく見るとボロボロの朽ちた看板で、「このあたり
マッタケ群生地。火の用心」とありました。
この激しい山城を上がってマッタケを収穫する人は皆無と思いました。

下りは少し位置が分かりにくくなるので、磁石を持ってきて正解でした。

ヒデさんのおっしゃる通り、この山城を踏破するには少し根性が要りそうです、、、
見応えや醍醐味の感じられる遺構がほぼ皆無に近かった為、訪れた当時の記憶は非常に曖昧なものとなっているのですが、山頂に到達するまでに相当な時間がかかった事や、激斜面登山の記憶だけは未だ残っております。
もちろんこれも含めての山城巡りなのですが、達成感だけは半端無いものが味わえたのではないでしょうか、、、

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