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2011年3月 1日 (火)

加茂小山城跡(兵庫県三田市)

城跡は兵庫県三田市加茂にあって、青野ダムのある「千丈寺湖」に面しており、標高約270mの低山山頂に位置している。現状城跡に関しての情報は皆無に近いものであり、城史に関しての詳細は全く不明の山城でもある。

城跡を京阪神側から訪れるには三田市内を南北に走る国道176号を進行すればよいが、ルート図の如く広野付近の交差点からは二通りの訪問ルートを選択出来る。土地勘のない方には少し遠回りにはなっても、分かり易い「青野ダム」傍を通過して赴かれる事をお勧めしたいが、直登取り付き地点は概念図に示した土砂採取現場(現在休業中)からとなる。ここから10分内で城跡までは辿り着けるが、現状(一月)冬季にも拘らず、冬枯れはしているが城跡全体を覆う雑木(枯れ木が密集)によって、山上主郭まで到達するには木々の隙間を探しながらの藪漕ぎは余儀なくされよう。もちろん縄張り内の全てがこういった状況という訳ではなく、山上主郭の一部と帯郭、北郭はそれほどの状態までには至っていないと思って頂ければ良いだろう。

1_2 登城ルート

5_minami_tozanguti_1 城跡取り付き口

1_3 城跡概念図

城跡の大雑把な形態はほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いだろうが、主郭周囲の斜面上までは生い茂る草木によって踏破確認は出来ず、残された遺構もこの限りではないものと思って頂きたい。判別し易い当時の遺構あるいは見所として挙げられるのは、郭跡を除けば南郭群の中央を遮る土橋付きの堀切、馬出しの様にも見える出郭に僅かに残る土塁跡、風化中にあって分かり辛い縦堀地形、主郭西側に施された土塁を伴う横堀(画像に注目)などと、それなりに見学者の目は楽しませてくれる筈である。主郭の規模も相当広いものであり、踏破した範囲内で目に留まった北段郭群、主郭周囲を取り巻く帯郭(三段程度か?)を窺えば、本格的普請によって築かれたものと言う事も分かり、砦の域は随分はみ出た城跡である様に自分の目には映ったのである。

8_dobasi_horikiri 南郭の土橋付き堀切見所

10_minami_kaku_1 南郭の現状

14_shukaku_nai 主郭の現状

20_nisigawa_obi 西帯郭

19_nisi_dorui_karabori_ato 主郭西側の空堀地形見所

17_kitakaku_gun_1 北郭群

城跡を個人的に評価すれば、ほぼ自然任せで数百年の年月を刻んだと思われた手付かずの遺構群に対しては、遺構残存度は非常に高いものとも見受けられたが、現状における化、地表風化の相当深刻化した状態を考えれば、藪漕ぎをものともせず縄張りあるいは遺構に対して探究心を燃やせる山城ファンの方だけが、訪城の対象となる山城の様にも感じられたのである。もちろんこの山城リポートに興味を持たれた方も対象とはなるが、、、

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兵庫(三田~播磨地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

takuさま
昨日は近くを散歩する気持ちで、三田市あたりをうろついておりました。幾つかは参考にさせて頂きました。ありがとうございます。

高低差はあまりありませんが、
結果的には小職過去約3000城訪問している中でも藪の凄さでは3本の指に間違いなくはいりそうです。
登城口からいきなり藪漕ぎ。主郭までずっとひどい藪。数年このお城を誰も訪れいない気がしました。

小枝が顔を往復ピンタの連続。根性のみ。それでも土橋、土塁、竪堀を見つけ達成感ありました。下りは酷い藪で方向感覚失い、20分程彷徨。思い出に残りました。数々の歴史を刻んできたかも知れないこの城に対して、「久しく誰も訪問しなくてごめんね。」と伝えました。

今日は手足の痣がひりひりして心地よい快感を味わっております。ありがとうございましたとともに、よくこのお城を検索された強い意志にも感激です。

TAKUです、コメント拝見させて頂きましたが、ヒデさんのマニアックぶりも、段々エスカレートしてきたみたいですね(笑)。敢えて試練を望んでおられる様な気もしますが、、、、
この城跡は、自身にとっても五本の指に入るほどの藪城で、枝に身を刺されながら、主郭までやっとの思いで辿り着いた記憶は、未だ脳裏に焼き付いております。私自身この山城で、ヒデさんと苦い記憶を共有するものとは、思ってもおりませんでしたが、そのチャレンジ精神には、TAKUも改めて脱帽といった処でしょうか、、、
播磨地区には結構藪城が多いのですが、自身にとってはリポート掲載をためらった山城の一つです。
この所週末は荒れた空模様が多く、中々山城巡りも適わない状況が続いておりますが、その合間を見つけて是非楽しんで下さい。

ふとした思いつきでかつて訪れた加茂小山城について調べてここにたどり着いた者です。
奇しくも訪れた日付が2/16と前のコメントさんと数日違いだったということで、山城ファンの世界の狭さを実感させられています。
私はそこらに落ちていた空き缶をかき集めて道標にして登ったのですが、やはりこの城の藪は他とは一味違ったものだったかとこのページを見ながら懐かしく思いました。
私はまだ城を巡り始めた経験も浅いので手探りでの登城になったのですが、看板もなく場所がわからないのが1番の難点でした。
そういう意味で山城賛歌さんのホームページは私の地元の様々な城についてアクセスなども丁寧に紹介して下さっているので、最近ではいつも参考にさせていただいてます。
TAKUさんの行動力には敬服するばかりです。今後とも応援しています。

TAKUです、テルフィーさんコメント拝見させて頂きました。
ブログがお役に立てて非常に嬉しく思っておりますが、先にコメントを頂戴しましたヒデさん同様、訪れるに少し厳しい山城をチョイスされたようですね、、、これ以上の藪城には中々お目にかかれないと思えます。
この山城を攻められた事によって、間違いなくこれから続くであろう山城巡りの自信にも繋がり、それによって更に山城巡りも楽しく感じられる事と思います。
私自身は山城巡りをひとつのスポーツと捉えて、敢えて厳しそうな山城にチャレンジしながら、体も同時に鍛え、人から見れば間違いなくストイックに映る山城巡りを楽しんでいますが、個人で訪れる際には、是非それなりの準備をして臨んで頂ければと思います。是非怪我のないように、、、、
この藪城を踏破されたのであれば、心配には及ばないものとも思えますが、、、
これからも「山城賛歌」をアシストとして、末永く山城巡りを楽しんで頂ければ幸いに思います。
自身への応援もさることながら、同時にコメント有難う御座いました。

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