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2011年2月27日 (日)

北端の穂坪城まで繋がる城砦群か 鴨野城跡(兵庫県丹波市)

城跡は兵庫県丹波市柏原町鴨野にあって、既にリポート掲載を終えた穂坪城高見山城に挟まれた形の、突出した標高208mの山頂に位置しており、その山上本郭群から西南に延びる尾根上、あるいは北東尾根上を縄張りとするものである。現状城史に関しての情報は皆無に近いが、先に挙げた穂坪城あるいは高見山城との関連性は多少窺えるのかも知れない、、、

城跡を訪れるには高見山城を起点とすれば分かり易いが、ルート図に示した様に国道176号を走り、柏原町「下町」の交差点で209号へ針路変更すれば良い。城跡への最短直登取り付き口は、峠を僅かに下った場所にある集合墓地からで、その背後斜面を上り切れば縄張りにおける先端の西郭には5分程度で到達出来る筈である、ちなみに山上主郭までの所要時間は、西尾根上に残された西郭群の遺構を見学しながら向かったとして、所要時間20分程度と思って頂ければ良いだろう。

1_5 登城ルート

1_6 城跡概念図

9_anbu_horikiri_3 西端掘切見所

18_obi 西出郭切岸と帯郭

16_hakohori 西箱堀

17_tatehori 縦堀見所

26_2maru_1 山上二ノ郭

30_2maru_heki

二ノ郭切岸と帯郭

27_2maru_yori_shukaku_heki_1 主郭東切岸見所

この山城の形態は、ほぼ地形任せに山上尾根を削平したものであり、縄張り変化には富んでいないが、明らかに突出した形の山上本郭群と西尾根上の郭群は、個々が独立した形を採っており、更にこの山上郭群からは北東尾根先端にまで郭が展開されているのである。この郭群は便宜上鴨野北郭群としたが、既にこの尾根上は年を別にして踏破しており、城域は非常に広いものとも見受けられた。現状(二月)城跡は冬枯れした状態にあるので、見通しが利き、歩き回り易く、山城としては比較的見学し易い状態にあり、概念図に示したものが今回踏破に及んだ範囲、あるいは判別確認可能であった遺構群と思って頂ければ良いだろう。見所を挙げれば、さほど深くない二本の縦堀を含む堀切といった事になろうが、薬研堀ではないので見応えには多少欠けるかも知れない。しかし山上本郭群の比較的状態の良い切岸、便宜上の西出郭の様相(虎口と切岸)と並んで充分目は楽しませてくれる筈である。先に触れた北郭群には土橋付き堀切を含め、二箇所に堀切が施されており、此方も山上本郭群から見れば当然城域の一部であり、北出郭(出城)として決して見逃してはならないものと感じられた。尚、山上からこの北郭群に至るまでの中間尾根上、あるいは北枝尾根までは踏破する事が叶わなかったが、郭の展開は充分考えられるので、残存遺構も決してこの限りではないものと思って頂きたい、それほどこの城砦群は懐が深いものの様に自分の目には映ったのである。

Photo 鴨野城北郭群

1 北郭端の堀切見所

2 土橋付き堀切見所

3 山上北郭TOP

城跡を個人的に評価すれば、藪化は進行中にあるが、遺構の判別し易さ、西出郭までの最短到達時間、都合三城(北、西、山上)の山城遺構を味わえる醍醐味、更にそれぞれの機能の想像も含めれば、決して期待はずれに終わるとは思えなかった事からも、山城ファンの方においては、当然非訪門をお薦めしたい城跡と言わざるを得ないだろう。

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