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2011年2月23日 (水)

吹出城跡(兵庫県篠山市)

城跡は兵庫県篠山市東吹にあって、この一帯は市内にあっては特に城跡のひしめき合う地域でもあるが、住宅に挟まれた低丘陵上に位置している。城史に関してはほぼ無名に近い事もあって、現状情報は皆無に近いものでもあるが、踏破確認に及んだ限りでは、防備機能としては土塁と切岸だけと言っても過言とは思えない、大味な縄張りを持つ大規模な陣城、あるいは居館跡の如き様相の城と言えば、これを機に訪れる方にとって想像付き易いかもしれない。

城跡を訪れるには、過去リポート掲載に及んだ網掛城、吹城を起点とすればその位置は分かり易いとは思われるが、城跡から見れば大池を挟んで直ぐ西側に建っている大きな「岡本病院」を目印として目指せば良いだろう。進入口は概念図に示した道路沿いのガレージ脇からで、近年削られた形跡のある荒地を越えれば直ぐにでも主郭が迎えてくれよう。尚、車の路駐箇所にもよるが、城跡西側にある墓地から上っても直ぐの距離にあるので、見学者にとってみれば、非常に訪ね易い城跡とは言えるだろう。

1route 登城ルート

7 城跡進入口

3s 城跡概念図

城跡の形態は、ほぼ概念図に近いものと思って頂いても良いとは思われるが、最初に触れた様に、防備に手薄な急造の陣城の如き(推察)様相でもあり、堀切などの様に分かり易い遺構は存在していない。規模の大きい主郭南端には土塁が備わり、その郭壁は切岸処理が施されているので、それなりに見学者の目は楽しませてくれているが、遺構の醍醐味を尋ねられると返答に困るのが現実でもある。現状(一月)城跡は、全域が竹林雑木藪地と化してはいるが、丘城にありがちな密生とまでには至っておらず、非常に見学し易い状態が自然維持されており、目に留まる当時の遺構は土塁と切岸跡だけとも言えるが、ある程度見通しの利く広大な主郭に佇めば、臨場感だけは充分味わえる様な気はしたのである。

12_nisi_kaku 西郭

14_shukaku_nisi_heki 主郭西切岸見所

18_shukaku_2 ほぼフラットな主郭の現状

19_shukaku_dorui 主郭南端の土塁見所

25_higasi_tatedorui 東仕切り土塁見所

城跡を個人的に評価すれば、遺構に醍醐味を求める事は到底出来そうにはないが、篠山市内における城跡巡りの一環として考えた上で、史跡としての価値、あるいは圧倒的お手軽感も含めれば、充分訪れる値打ちのある城跡と言えるのではないだろうか。

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