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2011年1月22日 (土)

大川城跡(京都府舞鶴市)

城跡は京都府舞鶴市大川にあって、先にリポート掲載を終えた三日市城跡から見れば、丁度由良川を挟んだ西対岸にあり、川に面した尾根上先端部に位置している。もちろん先に三日市城跡を訪れたとすれば、川を隔ててその山塊を望む事は充分可能でもある。城史に関しての詳細は不明

城跡を京阪神側から訪れるには、ルート図の如く国道175号を走り、城跡の北側にある川神社を目指して進行すれば良いが、直登取り付き地点としたのは概念図に示した様に、大川神社南手前の生活道路に入る三叉路から窺える墓地で、この最奥最上段左手の墓地背後の急斜面に取り付いて、稜線沿いに上り切れば、15分もあれば堀切までは辿り着けるだろう。尚、この直登ルートは藪漕ぎまでには至っていないが、相当な急斜面を木々にすがりつきながら登る事になるので、最初に登山する覚悟が必要とは思われる。

1route 登城ルート

5 直登進入路

3oo 城跡概念図

現状城跡は藪化進行中にはあるが、この時期(12月)ともあってか、見学に差し支えるまでには至っておらず、当時の遺構として断定可能な土橋付き堀切などは、ほぼ判別確認可能な状態にあると思って頂いても良いだろう。ただ主郭を始めとした郭跡の地表風化は激しく、郭段差も曖昧なものと化しており、郭構成も切岸がはっきりとしない為に、その形状は非常に掴み難いものとなっている。その切岸は主郭背後、あるいは帯郭などで明確なものが拝めるが、他は土が流出した為とも思われるが、醍醐味を感じられるほどの高低差を伴う切岸は存在しないのが現状でもある。その中にあって見所となるのは、合計4本の堀切と言う事になろうが、概念図に示した二箇所で土橋の付随する堀切(明瞭なもの)が拝める筈である。その片側は見事な縦堀となって下まで落ち込んでおり、遺構の少ない中にあっては、中々目を楽しませてくれるものとなっている。

8_dobasi_horikiri_2_2 南土橋付き堀切見所

12_shukaku 主郭の現状

13_shukaku_kita_heki 主郭北切岸

15_kita_dobasi_horikiri 北土橋付き堀切見所

19_hokutan_horikiri_1 北端堀切見所

16_tatebori 縦堀見所

城跡を個人的に評価すれば、文献などによる情報も皆無に近い為に、何の期待も抱かずに訪れた事を思えば、山上で遭遇する事が出来た4本の堀切遺構は自分の予想を超えたものであり、この城跡に最初から興味があった山城ファンの方には何とかお薦め出来ようか、、、一般城跡ファンの方には短時間ではあるが厳しい登山、あるいはこの見学環境を踏まえれば、中々お薦めとは言えないのが本音でもある。

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京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

TAKUさん今晩は。
この冬は、雪が多く行動が制約されることが多く中々、北の城に行く事が出来にくくなっています。雪が解ければ冬枯れが進み、城が見やすくなることを期待しています。
最近、舞鶴の城をレポートされていますのを、あしかけ7年かけて調査を行ったころを思い出しながら毎回楽しみに拝見させて頂いています。
現在は由良川筋の城中心に紹介されていますが、何れは西舞鶴の建部山及び愛宕山周辺の城や東舞鶴の東側の高地にある城もレポートされるだろうと思っています。
期待してお待ちしています。

TAKUです、ショウカンさんコメント拝見致しました。
今年は例年になく近畿北部は降雪が多く、城山の残雪も多いものとなっています。現在ブログ連載中の舞鶴の山城巡りは、昨年12月中に全て訪れたものですが、何とか雪にもたたられず訪ねる事が出来、とてもラッキーな結果となりました。
以前ショウカンさんにも紹介して頂きましたが、自らも携われておられたと思われる、舞鶴地方における山城の書籍は、結果的には手に入れる事が叶わず、何時もの如く気ままに現地で所在地を確認しながらの訪城となっております。もちろんこれも現地の方との触れ合い、あるいは実態の分からないままでの、期待感も含めた自身の楽しみの一つとなっているのですが、これからの舞鶴における山城巡りに関しましては、自分の中で所在地が掴めず、まるで実態の分からない山城もまだ多くある事から、その際には是非アドバイスを頂戴したいと思っております、どうか宜しくお願い致します。
ショウカンさんにおかれましては、舞鶴地方の山城はほとんど調査されたものとも見受けられますので、これからのリポートに関しましては少々新鮮さに欠けるかも知れませんが、当時を思い出しながらブログを拝見して頂ければ非常に嬉しく思います。

先週末は京都府北部の山城を訪問しました。幾つか参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
その中でもきつそうな山城を優先的に登城しました。このお城は「最初に登山する覚悟が必要とは思われる。」に釣られて選びました。

急坂を約15分ですが、藪漕ぎがなく、適度な間隔で木があり助かりました。ただ急斜面よりも適度に木がある方が落ですね。堀切を経て主郭。帯郭明確。更に奥には落差のある2重堀切。凄い。
疲れが吹き飛ぶ、遺構に感謝です。


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