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2011年1月30日 (日)

西奥山砦跡(兵庫県篠山市)

篠山市内に数多く築かれた山城も、個人的には既に九割程度訪れた事になったが、砦跡と認識のある小規模な城跡の訪問は今までずっと先送りにしていた。今回は頻繁に訪れている近畿北部(但馬、丹後)に降雪が多い事もあって、まだ比較的降雪の少ないこの篠山市に照準を当て、見応えに余り期待出来そうにない砦跡だけをチョイスして訪城する運びとなったが、結果的にこの山城は北端尾根上の広い郭跡から始まって、山頂主郭に至るまでに点在する尾根上削平地も含めれば、意外に城域は広く、山頂部に展開される小規模な本郭群には二本の堀切、あるいは切岸跡が物語る様に、本格的に普請された山城の様に目には映ったのである。

城跡は兵庫県篠山市小野奥谷にあって標高約380mの山頂に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、波々伯部氏の拠る淀山城と程近い距離にある事から考えれば、その東側を牽制した出城とも窺えるものである(推察)。城跡を訪れるにはもちろん既にリポート掲載を終えた淀山城を起点とすれば分かり易いが、そこから国道372号に従って1km程度東進すればよい。登山口はルート図に記した様に、国道から直ぐ覗ける位置(画像に注目)あり、ここから確かな山道に任せて上れば、山上主郭までは15分程度で迷わず辿り着ける筈である。

1_1 登城ルート

7 入山口

1_2 城跡概念図

この城跡のシンプルな形態は、ほぼ概念図に示した通りと思って頂いてもよいとは思われるが、前述の堀切は主郭の前面には施されておらず、その背後の尾根を遮る形で二本連続したものとなっている。現在に至る数百年レベルの堆積物、あるいは長年の地表風化のせいもあって、堀切及びその壁面は浅く鋭角さは維持していないが、一部の郭切岸においてはしっかりしたものを拝む事が出来る筈である。現状(一月)冬季訪問ともあって山上を覆いつくす木々は枯れており、見通しも利く状況となっているので、遺構見学においても郭移動に関しても困難を来たす状態までには至っておらず、小規模な事も相俟って、数少ない遺構ではあるが、ほぼ全て判別確認可能であり、山城としての風情も含めれば充分見学に堪えられる城跡といった処か、、、

13_dobasi_jyou_one 北端の土橋状尾根

15_houktankaku 北端の規模の大きい郭跡

22_saigedan_nisi_obi_1 主郭西斜面の帯郭

24_nobori_dorui 主郭上り虎口見所

25_shukaku_1 主郭の現状

30_horikiri 南背後の堀切1見所

32_nantan_horikiri_1 南端の堀切2見所

個人的に城跡を評価すれば、砦規模である為に縄張り妙味までは求められず、残存遺構に関しても見応えを感じるまでには至れなかったが、楚々とした山城の風情、あるいは街道からは更に奥まった山頂に位置する築城環境も含めれば、城跡として考えさせられる部分は多く、充分戦国ロマンに浸れそうには思えたのである。

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