« 古屋敷城跡(兵庫県豊岡市) | トップページ | 河谷城砦群の中枢 河谷城跡(兵庫県豊岡市) »

2010年12月 3日 (金)

発掘調査後の城跡の現況 井垣城跡(兵庫県養父市)

この城跡は兵庫県養父市浅野にあって、近年(2008年)発掘調査が行われた山城の一つでもある。個人的には調査後のリサーチはしていないので、その実態も分からず現地に気の向くまま訪れたのではあるが、現状(11月)その周辺は大掛かりな道路造成工事(画像に注目)によって、山肌がむき出しにされている状態にあった。

1route_3 登城ルート

4_3 城跡遠望

7 直登進入口

3i 城跡概念図

訪問結果から先に述べれば、山上主郭周りを除いた北側斜面における遺構は全て消失している様にも見受けられたが、自分の目に留まった山上の遺構は全て概念図には記した。主郭には明確に判別可能な土塁、更にそれを取り囲む形で二重の帯郭、南西斜面側には僅かではあるが土塁が付随した空堀跡、それに繋がる形で縦堀跡、主郭斜面を下り切った先には僅かではあるが二重堀切の痕跡、帯郭西側に虎口跡らしき空堀状の窪みと、断定は出来ないが、取り合えずここに挙げたものが現状目に留まった遺構と言う事にはなるだろう。ただ調査後の結果を知らないので、個人的には僅かな空堀跡と読んだ地形も、二重堀切と読んだ地形も、実際には城跡遺構とされてはいないのかも知れないが、縄張りとしての必然性から考えれば、その地形から推察されるものは、正しく土塁を挟んだ形の二重堀切であり、土塁の付随した空堀と自分の目には映ったのである。自ずと地表風化の進んだ南西側の地形は、見学者の想像に全て委ねられるが、機能を想像する楽しさも含めれば、充分訪れる値打ちのある山城と言えようか、、、。

10_nisi_heki_1 主郭南西側切岸

14_nisi_obi1 西帯郭と切岸見所

16_shukaku_oku_dorui 主郭内部、奥土塁見所

17_dorui 土塁見所

20_nisi_obi_gedsan2_1 西帯郭2

21_nisi_koguti 西帯郭、虎口か見所

城跡を個人的に評価すれば、主郭から北斜面側にあったと推察される遺構の大部分は消失したものとも思われるが、国道沿いから5分で主郭に到達可能な圧倒的お手軽感、状態の良さ(遺構の判別し易さ)、高低差を伴う切岸の醍醐味、更に土塁を含めた主郭周りの遺構の、機能の想像を含めた楽しめる部分も考慮すれば、自ずとお薦めの城跡と言う事にはなるだろう。

城跡を京阪神側から訪れるには、国道9号を走り、養父あるいは朝来地域の山城巡りでは必ず通過する事になる、上野城あるいは軽部城のある山塊を左手に見ながら、その北分岐地点となる交差点で県道6号へ左折西進、更に進めば十二所城を左手に望みながら県道70号へ針路変更すればよい。後はルート図を参考にすれば、今回直登口とした道路沿いにある工事中の標識までは難なく辿り着けるだろう。この標識から見て民家側の斜面に取り付いて上れば、藪漕ぎもなく5分程度で主郭までは辿り着ける筈である。

« 古屋敷城跡(兵庫県豊岡市) | トップページ | 河谷城砦群の中枢 河谷城跡(兵庫県豊岡市) »

兵庫(但馬地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/37680800

この記事へのトラックバック一覧です: 発掘調査後の城跡の現況 井垣城跡(兵庫県養父市):

« 古屋敷城跡(兵庫県豊岡市) | トップページ | 河谷城砦群の中枢 河谷城跡(兵庫県豊岡市) »

無料ブログはココログ