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2010年12月 1日 (水)

古屋敷城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は兵庫県豊岡市河谷にあって、城域としては八坂神社の北背後の山上から西側にかけての、鞍部を挟めばほぼ三つの峰に展開されているものであり、総全長は200m以上に及ぶものである。城史に関しての詳細は不明であるが、山名氏のお膝元(直接支配地域)という事を考慮すれば、一族の城、あるいはその家臣の城と言うことは当然考えられるだろう。

城跡を訪れるには、既にリポート掲載を終えた三開山城を起点とすれば、その位置関係は分かり易いとは思われるが、国道426号より出石を通過して536号へ進入、ルート図に示した「河谷朝市」施設を目印として針路変更し、そのまま東進して直登山口でもある八坂神社を目指せば良いだろう。車の駐車に関しては、神社入り口手前付近に参拝者用の駐車場があるので、それを利用させて頂けば良いだろう。社殿右横のフェンス開閉口から右手斜面に取り付き、麓からも望める送電鉄塔を目指して上れば、便宜上の東山上郭には10分内で辿り着けるとは思われる。尚、下山時に利用したメンテナンス道も使えるが、九十九折の山道(距離がある)で、しかも段木が備わっており、相当足(太腿)腰にダメージが及ぶものと思われた事から、これから訪れる用意のある方には、効率良く見学可能な最短時間、最短距離のこの直登ルート(藪漕ぎなし)をお薦めしたい。

1_1 登城ルート

6 直登取り付き口

1_2 城跡概念図

この山城は先に触れた様に城域は相当広いが、古い形態(山城の初期形態)と見受けられるものであり、山上郭群で堀切や空堀の類は一切目には留まらなかった。郭境となる郭間に高低差が余り無い事、あるいは自然風化も相俟って、切岸は判別し難く曖昧であるのが現状でもある。せめてどこかで屹立する切岸の醍醐味が味わえるものとして、僅かな期待を込めて山上全域をほぼ歩き回ったが、最後までそれも叶えられなかった。よって見応えのある遺構は皆無という事にはなるが、この山城は縄張り妙味も全く感じられず、城跡呼称(古屋敷)、あるいはこの広い城域が物語る様に、本城を移す前の旧城郭と言う事になるのかも知れない。自作概念図が今回個人的に踏破した範囲と、目に留まった遺構(明確な削平地と僅かな切岸跡を示したものだが、山城にしては全域が藪化まで至っていない状態(11月)にあり、比較的歩き回りやすく、ある程度見通しが利く事も重なって、遺構の醍醐味には直接触れる事は出来なかったが、山城としての風情は充分味わえた事、あるいは郭跡を満遍なく体感する事は出来たので、個人的には充実した山城巡りになったとは言えるだろう。

7_tetutou_onekaku 鉄塔の建つ尾根先端郭

10_one_dan_1 段郭群

17_shukaku_1 主郭

19_nisikaku

西郭群

城跡を個人的に評価すれば、この記事をきっかけとして臨まれる山城ファンの方には、遺構の醍醐味を期待する事は最初から捨てて臨み、かつての山城の風情を楽しむ事が一番肝心であるとすれば、充分お薦め出来る物件の一つとは言えようか、、、

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