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2010年12月19日 (日)

餅耕地城跡(兵庫県養父市)

城跡は兵庫県養父市餅耕地にあって、ルート図からお分かり頂ける様に、ウスギ城の南側の谷筋を更に西に向いて遡った、産霊神社」の直ぐ北背後に迫る尾根上に位置している。築城された立地環境から考えれば、自ずとウスギ城の出城の一つとも言えようが、城史に関しての詳細は不明でもある。

城跡を訪れるには、ウスギ城を起点とすればその位置関係は分かり易いとは思われるが、県道70号で向かい、産霊(ウブタマ)神社と須留ヶ峰登山の案内板のある箇所で西に針路変更後、目印となる産霊神社を目指せば迷わず付近までは辿り着けよう。今回直登取り付き口としたのは、社殿からは直ぐ目に入る位置にある集合墓地で、その最奥最上段右側を取り付き口として、そこから激斜面を一気に上り切れば、10分内で主郭までは辿り着ける筈である。ただ迷わず短時間で上れるこの最短直登ルートは、相当な急勾配となっているので、最初に登山の覚悟は必要とされるだろう。(足腰に不安のある方には少しお勧めし難い、、、)

1route 登城ルート

6 城跡進入口

3 城跡概念図

現状(11月)城跡は、全域が植林地となっているので見通しも利き、山城としては非常に見学し易い良いコンディションにある。ほぼ二郭で成立した小規模な城跡である為に、縄張りは把握し易く、その形態はほぼ概念図通りと言って良いかも知れないが、その中で明確に判別可能な当時の遺構としては、堀切(縦堀に繋がる)、切岸跡、土塁、虎口跡が挙げられるだろう。郭が数段にも重なる城跡ではないので、切岸の醍醐味には余り触れる事は出来ないが、唯一主郭背後の堀切壁(画像に注目)には見応えが感じられた。この城跡で見逃してはならないのは、石垣痕が数箇所に残る事で、主郭の土塁内壁に僅かではあるが石列が顔を覗かせ、虎口跡にも門石らしき痕跡が見止められた。これを当時のものとするか否かは、自ずと見学者の想像に全て委ねられるが、個人的には掘り起こせば更に石積跡となっている様な気がしないでもない、、、砦規模の城跡ではあるが、この状態の良さも加味すれば、山城ファンの方だけには充分お薦め出来る城跡と目には映ったのである。

12_higasi_dorui_kaku 東土塁郭

14_higasi_kaku_gun 東郭

20_shukaku_2 主郭内部

21_dorui_sekiretu 石列見所

18_shukaku_koguti 虎口跡見所

27_shukaku_heki 堀切と主郭壁見所

23_tatehori_1 縦堀見所

尚、地元にお住まいの方から「この城跡の谷を挟んだ西尾根上には石垣痕の残る砦跡がある」との情報を得た事もあり、地元の方に勧められるまま踏破に及んだが、個人的には石垣跡(自然岩の集まり)には見えなかった、、? ただ地元の方の見解では、この石は川原石なので、それを積み上げたものとしてまず間違いは無いとの事でもあり、その言い分には充分納得する事は出来たが、個人的には物見郭(削平地)として間違いのない事が分かっただけでも収穫ではあった、、、、石垣跡を含めて謎。

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兵庫(但馬地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

TAKUさん今晩は。
前回の「姫髪山城」のレポート拝見しました。
以前私たちは、姫髪山山頂に城郭遺構が無いかと考え長安寺から山頂を目指し登りました。
山頂はかなり広い平坦地になっておりその北側は2段の切岸になっていました。
私自身は、城郭との確信は持てませんでした。

TAKUです、コメント拝見致しました。
ショウカンさん御一行が、姫髪山城跡から相当遠く離れた、あの険しい様相の姫髪山山頂までも踏破されたとは驚きでした。
しかもまだあの山上に城跡遺構があるものとは思いも拠りませんでしたが、切岸がある以上は姫髪山山上詰城、あるいは狼煙台としての機能があったものと言っても良いのかもしれませんね。

taku様
一昨日は4か月ぶりに養父市の山城を訪問しました。再訪となる八木城址等はなんとなく激斜面もなく足がうづうづしたこともあり、この山城を訪問しました。登城にあたってはHpを参考にさせて頂きました。激斜面後に小さな砦程度なるもしっかりと遺構が確認できうれしく思いました。
問題は下り。藪はない及び時間はそれ程掛からないと雖も、急斜面、滑りやすい砂地、棘のある木、倒木多数、つかまり木がない等激斜面に求められるワースト条件を兼ね備えていたと思います。今思うと下りは墓場の上方面でなく、右に回ってジグザグで降りた方がよかったかと思います。でもいい思い出になりました。
ありがとうございます。

ヒデさんコメント拝見させて頂きました。
私にとっては非常になつかしい山城となりましたが、つかまる木のない滑り易い激斜面との闘いは、未だ脳裏に焼きついております。激斜面登山は突き詰めて言えば、一種の麻薬のようなものかも分かりませんね、、、辛さを乗り越えた先の達成感が半端ない。
ヒデさんの、八木城登山では少し物足らなかった理由も分かるような気がします。
今回の山城巡りの流れでいえば、恐らくウスギ城も覗かれた事と思いますが、こちらは更にもの足りなかったのではないでしょうか、遺構に対しての満足感は充分得られた事とは思いますが、、、
この山城の様に、但馬の山城は比較的藪城が少ないのが取柄と思っているのですが、奈良あるいは三重県下における、青竹や熊笹の生い茂った山城を思えば、遺構見学に支障を来たさないのが、山城巡りにおいては一番肝心な事になるのかも、、、

takuさま
その通りです。ご推察の通りでびっくりしました。
ウスギのところでコメントを記しをさせて頂きました。

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