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2010年12月27日 (月)

立脇城跡(兵庫県朝来市)

城跡は兵庫県朝来市立脇にあって、総石垣城として全国的にも名を轟かせている、但馬竹田城跡からは更に国道沿いに南へ6km程度移動した山上に位置している。無名に限りなく近い山城なので、城史に関しての詳細は全く不明でもあるが、かつて竹田城を居城とした太田垣氏の南側を牽制した出城とすれば良いのかも知れない、、?

城跡を訪れるには、竹田城を起点とすれば一番分かり易いが、国道312号沿いにある「道の駅あさこ」を目印として目指せば、その位置からは川を挟んだ西側に聳える山の山頂(標高309m)がそれにあたるので、位置確認は容易いものとは思われる。登山開始地点となるのは、ルート図に示した朝来中学校グラウンドの西に面した小さな神社で、その脇からは山上尾根南側の峠に向けて山道が繋がっている。ただ途中から山道をそれて目印となる緑色の防災施設に向いて上らなければならないが、山上尾根が見え始めてきた付近から右手側の斜面に向いて進路を変えれば良いだろう、防災施設の真下を通過して更に尾根上まで上れば、後は概念図を参考にして尾根上地形に任せて北上すれば、自ずと山上主郭までは辿り着ける筈である。(神社からは15分程度)

1route_2 登城ルート

4_2 登山口進入路

11_bousai_sisetu 目印となる防災施設

3t 城跡概念図

現状(11月)城跡は、主郭内部は下草が蔓延り、荒れ放題の様相は呈している(画像に注目)が、蔓延っていた雑木は近年伐採された様にも窺え、山頂は意外にも見通しは利く状態にあった。城跡の形態はほぼ概念図にある通りと思って頂いても良いとは思われるが、主郭西斜面側は密生する雑木林となっているので、遺構の踏破確認は出来ずに終わってしまった。主郭北斜面側には二重堀切が備わっていたので、当然西側にも堀切は備わっているものと察せられたが、推察の域は出ないものでもある。山上本郭部はほぼ単郭構造と見て良いものとは思われるが、内部は僅かな段差によって三郭に分かれており、その中心部は櫓台の様にも窺われた。この城跡において見所となるのは、先に触れた二重堀切はまず挙げられるが、堀切を形成すべく切岸も高低差を伴うものであり、ほぼ全体像が窺える事もあってか、充分な見応えを感じる事は出来た。

16_shukaku 主郭の現状

23_horikiri_heki 主郭北、堀切壁見所

25_horikiri2 二重堀切2見所

27_horikiri2_yori_shukaku_1 二重堀切より土塁、主郭壁

28_shukaku_heki 主郭東切岸見所

個人的に但馬地方においては、今まで規模の大小を問わず多くの山城を訪れた計算になったが、その多くには必ずどこかに空堀が刻まれており、山名氏の縄張りプランは随所でお目にかかって来た。その山城の多くは山名氏の居城此隅山城、三開山城、あるいは有子山城を代表とするように、その城跡の位置する標高も含めて、険峻さだけは特別秀でているのである。この山城も険峻な佇まいも含めれば、充分お薦めしたい山城の一と言う事にはなるが、規模の大小は最初から問わない事が前提とはなろう。個人的には楚々とした山城が放つ悲哀さこそが、山城ロマンに浸る事の出来る最短の近道である様にも思えるのである。

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