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2010年12月 7日 (火)

衣笠山城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は兵庫県豊岡市三宅にあって、城跡を訪れるには先にリポート掲載を終えた河谷城と同じ訪問ルートでもあるので、今回は割愛させて頂くが、河谷城からは更に東側尾根に向いて上り、規模の大きい便宜上の中郭を経た、TV塔の建つ標高223mの衣笠山山頂を目指して上らなくてはならない。(河谷城主郭からは10分内で到達可能)

前回河谷城の掲載記事中で触れた様に、当時においては狼煙台として伝わっているらしいが、山上郭だけ採り上げれば「なるほど!」と感じさせられる様な、正に狼煙台に相応しい砦規模の山城でもある。ただ訪問結果から先に述べれば、縦堀も含めた空堀で三方斜面は遮られた形態となっており、この充分な防備機能と併せて、西尾根上の堀切を挟んだ西尾根上の広い郭群まで取り込めば、自ずと砦の域は充分はみ出た城跡と呼べそうには感じられた。個人的には衣笠山を頂点として西尾根上に城域を広げた様相は、河谷城砦群とも呼べそうに思え、この城砦群の司令塔にも相当する最終的な詰城の様にも窺われたのである。

1route 登城ルート

4 城跡遠望

2 河谷城砦群概念図

3kinu 衣笠山城概念図

現状(11月)、個人的に歩き回った範囲内で目に留まった遺構は全て概念図には示したが、この険峻さが最大の防備でもある山城の形態からすれば、他で多くの遺構は望めそうにはなかった(推察)。見所遺構は当然空堀群と言う事にはなるが、メンテナンス道にも繋がる西側斜面には、土塁(受け土塁)の付随する横堀(片側は縦堀に繋がる)、南尾根を断つ堀切(片側は二本の縦堀)、更に北側急斜面の片側に備わる縦堀と言った具合に、高低差のある状態のほど良い切岸も含めれば、規模は小さいが充分目は楽しませてくれている。

4_naka_one_horikiri 西郭群の僅かな堀切跡見所

7_shukaku_shamen_1 主郭西側の切岸

11_shukaku 主郭の現状

9_nisi_karabori_dorui 西斜面の空堀、土塁見所

12_minami_horikiri 南堀切見所

15_2ren_tatebori_1 二連の縦堀見所

この城跡を訪れるには、河谷西城の東側に備わる大堀切(自然地形を取り込んだ形)までは、南麓側の集落からメンテナンス道が繋がっている様にも見受けられたが、ルート図から察しても相当な距離を歩く事になるので、これを機に訪れる方には、河谷西城の城跡遺構から始まって衣笠山城までは順序よく見て回れる、ルート図に示したコースを辿って上られる事をお薦めしたいのである。一般城跡ファンの方には、最初から登山の覚悟が必要となる事から少しお薦めはし難いのだが、山城ファンの方には、衣笠山城も含めた河谷城砦群の一環として訪れるのであれば、全体的には状態の良い事、機能の想像も含めた多くの空堀見学が可能な事、あるいは現状窺われる遺構残存度の高さも含めれば、間違いなくお薦め出来る山城(城砦群)と自分の目には映ったのである。

ちなみに直登取り付き地点の集合墓地から山頂までは、ゆっくり時間をかけて遺構を堪能しながら上ったとして、一時間以上(登山における正味の所要時間は約40分)は必ず必要となるので、これから山城巡りの一環として訪れる方の参考にでもなれば、、、

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