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2010年11月23日 (火)

但馬地方では最大規模 此隅山城跡(兵庫県豊岡市)

この山城に関しては、ネット上あるいは城郭関連の出版物においても多く紹介されている事から、縄張りや形態あるいは残存遺構も含めて、細部に渡るリポートは今回は割愛させて頂く。自身は最初の登城から既に数十年の時を刻んでしまったが、過去においては現在ほど真剣に山城巡りには取り組んでいなかった事、あるいは登山道以外は主郭も含めて草木は生い茂り、見学する分には最悪の状態にあった事もあって、先に紹介した鏡寺砦跡などの様に、見逃していた城跡遺構も数多かったのは確かである。

個人的に三度目となる今回の訪問では、遺構標識が備わっていたり、堀切が整備されていたり、木々が多少伐採されていたりして、以前より数段状態に改善が見受けられ、やっと枝尾根上に展開される郭群まで足を延ばす事が出来たが、それでも城域が末端枝尾根にまで広がる巨大山城という事、あるいは遠距離訪問ということも重なって滞在時間も制限され、今回も枝尾根上の全ては踏破は出来ずに終わってしまった。三度の訪問でも現地縄張り図の三分の二程度を踏破しただけに過ぎない結果にはなったが、今回は非常に充実した、充分満足感の味わえる訪問となった事だけは付け加えておきたい。

1route2 登城ルート

2x_1 3 現地「城跡案内板」より

4_minami_tozanguti_1 南登山口

3_z 城跡概念図(山上本郭周りのみ)

簡単に城跡の現状(11月)を報告させて頂ければ、主郭は相変わらず枯れかけた夏草(腰まで届くカヤ)にほとんど覆われた(画像に注目)状態にあるが、眺望は利くので当時に思いを馳せる事は容易い状況にある。他の郭跡に関しては、そのほとんどが雑木で覆われている状態と思って頂ければよいが、かろうじて西郭群は最近整備されたものと見えて、木々は少なく、土塁跡や堀、あるいは二十mにも及ぶ凄い高さの切岸などは、草木が伐採されている事もあってか、全体像が拝める状態にあり(画像に注目)、まるで当時が甦った様な様相を呈している。もちろん見学においては、一番状態の良いこの西郭群の遺構見学が最優先となろうが、山上の本郭群だけで満足せず、時間に余裕のある方は是非概念図に示した範囲までは踏破して頂きたいのである。

10_tatebori 縦堀見所

22_shukaku_heki 北より主郭切岸

18_shukaku 主郭の現状

33_daihorikiri 西郭群の大堀切見所

35_kirikisi20m 堀切より西郭群の切岸見所

33_hokutan_horikiri_3 北斜面の堀切見所

39_nisikaku_gun 西郭群の端

ちなみに概念図に示したまでが個人的に南登山口から上り(主郭まで約10分)、山上主郭から枝尾根を上り下りして踏破した範囲でもあるが、宗鏡寺砦跡の見学も含めれば、正味二時間(余裕を持たせたもの)あれば、概念図に示したまでの遺構群の見学は可能な筈である。更に時間に余裕のある方は、北登山口付近から展開される北郭群まで足を延ばされる事を是非お薦めしたいが、、、現地案内縄張り図から判断可能な様に、とにかく城域の広い山城なので、最初から全体踏破は望まない事が大切とは思われる。「国史」にありながらも状態は良いとはとても言えないが、残存する遺構群に関しては、中世山城の風情も味わえ、推奨に値するものとも見受けられた事から、史跡ファンまで含めた全ての方に、是非訪問をお薦めしたいと思えるのである。

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