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2010年8月28日 (土)

石川高津城跡(京都府与謝郡)

この城跡は与謝野町に数多い山城の中でも、地元の方が砦跡として認識している程度の山城であり、ほぼ無名に近いものでもある。以前この地区を訪れた時に地元の方から得た情報としては、「北西山上に位置する石川城の出城、あるいは砦の様なものだろう」との見解でもあった。自ずと村史に採り上げられる程度の城跡だと思われた事から、長きに渡って訪問を引き延ばしにしていたが、今回の与謝野町の山城巡りの中でやっと訪れる機会に恵まれた。もちろん地元の伝承に残る程度の山城なので、文献の類での照会は出来ず、城跡呼称も愛宕山城が一番相応しいのだろうが、この丹後地方では圧倒的に愛宕神社が多い事から、この山城に関しては地域名を採用して石川高津城跡として紹介させて頂いた。ただ自身の所有する乏しい資料に載っていなかっただけで、既に公に認知されて調査の終わった城跡なのかも知れないが、、、

1 登城ルートと概念図

6 愛宕神社参拝道

城跡は京都府与謝郡与謝野町石川高津にあって、現在縄張りの南端(出郭か?)には「愛宕神社」が建立されている。城跡を訪れるには先に触れた石川城を起点とすれば位置関係は直ぐ把握出来るものとは思われるが、京阪神側からスタートして向かう場合は、ルート図の如く国道176号沿いにある「ケーズデンキ」を目印として向かい、その手前の道路を右折して愛宕神社を目指して東進すればよい。参道は民家の間から直ぐ目に留まるので分かり易い筈である。長い石段を上れば社殿のある便宜上の南出郭には、5分もあれば到達可能である。

8_demaru 社殿敷地(南郭)

10_horikiri_dobasi 土橋付き堀切見所

13_tate_horikiri_2 堀切(縦堀)見所

19_shukaku_e_dankaku 北本郭群

20_shukaku 主郭の現状

城跡は事前に砦程度の山城と聞いていたので何の期待もせずに訪れたが、整地された社殿の建つ南郭と北側尾根上の主郭との境では、正しく当時の遺構と見受けられる土橋付き堀切(画像に注目)と付随する土塁跡目にする事が出来た。小規模な削平地程度を予想していたので、自分でも驚きは隠せなかったが、ここまで明確な城跡遺構が残されていたとは、わざわざ訪れた甲斐があったと言うものでもある。堀切から更に北側に位置する本郭群に向かえば、当時の郭跡でもある削平地は、低草木が密生状態になっており、流石に満足の行く見学は出来ない状態にあった。それでも藪漕ぎをしながら最高所に位置する主郭までは辿り着く事ができたが、藪漕ぎ中は目測も出来ない状況なので、自ずと郭形状も内部における遺構、あるいは斜面上の縦堀の有無までは確認出来ずに終わってしまった。体感上では郭間に余り高低差は無く、小規模な郭群とだけは分かったが、まだ未訪の方には、現状本郭群は郭跡を感じる程度の見学で終わる事が予想されると思って頂ければ良いだろう。「愛宕神社参拝ついでに堀切だけでも覗いて見ようか」と言った、軽い気持ちで訪れるのであれば、それなりに山城の風情も味わえて楽しめるのではないだろうか。

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