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2010年8月13日 (金)

サイ谷城跡(京都府与謝郡)

この山城を訪れるきっかけとなったのは、先にリポート掲載を終えた広田城を紹介して頂いた地元の方からの情報で、山田城の向かい側西尾根上にサイ谷城あるいは割谷城と呼ばれる山城が二城現存していると言った内容のものであったが、地元の方は「実際にはまだ未訪でもあり、その実態を把握するまでには及んでいない」という事でもあった。この城跡も郷土史に載せられる程度の城跡と聞いていたので、期待もせず何時ものように地図でおよその目星だけ付けた訪問となった訳であるが、何とかその山上で城跡遺構と遭遇する事が叶えられた。ただ今回はこの山城が割谷城の可能性も僅かながら含んでいる(二割程度)ので、もし追跡リサーチによって呼称の取り違えが判明すれば、当然後で報告する事にはなるだろう、、

城跡は京都府与謝郡与謝野町上山田にあって、既にリポート掲載を終えた山田城から見れば、呼応する形で国道312号を隔てた真西側丘陵上にある。よって山田城の支城あるいは出城とも察せられようが、現状城史に関しての詳細は不明でもある。

1route 登城ルート

4 進入口

8 取り付き地点目印

3saitani 城跡概念図

城跡を訪れるには、山田城を起点とすれば直ぐ位置関係は把握出来ようが、まずは国道176号へ進入する事が先決となる。国道312号が交わる交差点は左折して「北近畿タンゴ鉄道」の橋梁手前に掲げられた、「安養寺」の看板(画像に注目)を目印として目指せばよいが、この付近に小型車なら充分な駐車スペースがあるので、ここからが登山スタート地点となる。直登取り付き地点は概念図に示したが、立石のある地点(画像に注目)からで、ここからそのまま左手急斜面に取り付いて上れば、植林地なので藪漕ぎもなく、山上主郭までは15分もあれば辿り着ける筈である。

現状(七月)城跡は、山城としては非常に見学し易く、更に遺構の判別確認し易い、これ以上望めない良い状態にある。よって少ない遺構ではあるが、郭跡を除けば概念図中に示した堀切、縦堀が判別可能な遺構と思って頂ければ良いだろう。ただ城跡が古い形態の為なのか、それとも長年の堆積物あるいは風化によるものかは、はっきりと分からないが、尾根を断つ三本の堀切(箱堀も含む)は深さも鋭角さも失われており、シンプルな郭構成である為に縄張は掴み易いが、見応えには少々欠けるのが現状でもある。もちろん郭切岸も曖昧となっているので、鋭角な切岸までは望めない状況でもある。

16_horikiri_gawa 郭跡と奥切岸

22_shukaku_gawa 連なる郭群

24_shukaku_heki_1 主郭切岸

30_horikiri 西端土橋付き堀切見所

18_karabori 空堀(堀切)見所

城跡を個人的に評価すれば、状態が申し分ない事、あるいは険峻な様相からも山城としての風情は充分味わえる事、更に情報が皆無に近い城跡である事も加味すれば、自ずとお薦めの城跡と言う事にはなるが、遺構の見応えを期待すると肩透かしを食う恐れもあるので、ほどほどの期待を抱いて訪れる分には決して期待は裏切らない城跡と言えば、未訪の方にとっては判断が付き易くなるのかも知れない、、、

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