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2010年7月30日 (金)

美山 松山城跡(京都府南丹市)

この山城は京都府南丹市美山町大野にあって、山の多い南丹市にあっては更に山深き地の山間部に位置しており、美山町大野集落の西側に聳える標高約410m(比高250m)の山の山頂がそれにあたる。城史に関しては唯一「松平石見守兵部」の居城が伝わってはいるが、詳細は不明でもある。

城跡を訪れるにはスタート地点によっては色んなルートが考えられるが、京阪神側から向かうのであれば国道27号、あるいは周山街道と呼ばれる国道162号を利用して府道12号へ進入し、大野小学校」を目印として目指せば分かり易いとは思われる。「大野小学校」の西背後の山が城跡なので位置確認は容易いだろう。後は登山口となる府道12号沿い(画像に注目)にある「金毘羅社」の道標を確認して、まずは社殿まで石段を上ればよい。社殿脇からはルート図の如く登山道(踏み跡程度)に従って上れば良いが、登山道の消える下界が望める箇所(画像に注目)からは、山上に向いての岩場の直登を余儀なくされるので、足元に細心の注意を払って上る事が肝心とは思われた。社殿から山上までの所要時間は約30分程度と思って頂ければ良いだろう。

1_1 登城ルート

7_konpira_tozanguti_1 登山進入口

12_tatebori_ka_1 縦堀に近いもの、自然地形か?

15_1 下界を望める地点

18_sanjyou_kaku_3 18_sanjyou_kaku_9 山上郭群(平坦地形)

この山城に関しては情報は皆無に近く、地元では更に出会う人もなく、城跡に関しての情報は一切仕入れる事が出来なかったが、もちろん地元の方に尋ねた処で、この山を城跡として認識して居られる方はいないものとは思われた、、。自ずと最初から城跡としての形態も、その実態も分からぬままの訪城となったが、結果としては山上郭群は延々と東西に連続する、起伏の少ない痩せ尾根に削平を施しただけのものであり、尾根上を分断する堀切、あるいは土塁などは一切窺われなかった。ただ痩せ尾根上とは言え、その尾根上には高低差はないが、僅かな段差程度で比較的規模の大きい郭跡が、中央と西側(到達した付近の郭跡が一番規模が大きい)に見受けられた。よって東西に跨る山上尾根の全てが城域と考えれば、その郭占有面積は相当ものを感じたのである。これも山城としては一つの形態なのであろうが、、、。

現状(五月)、当時の遺構と思えたものは郭跡のみであり、遺構の見応えは無きに等しいが、険峻極まりない山城としては中々類を見ない形態(山上は高低差のない、ほぼフラットな状態)、更にこの時期でも移動に差し支える事もなく、尾根の端から端まで容易に動き回れた事を思えば、この山城に少なからず興味を抱かれた方、あるいは足腰に不安の無い方だけには何とか訪問をお薦め出来ようか。ただし、遺構の醍醐味を求める事は最初から捨てて臨み、山城の風情を味わい、規模を体感する程度の訪問として割り切る事が前提ではあるが、、、個人的には登山として充分楽しめたので満足感に浸る事は出来た。

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コメント

地元では松山城の位置は大野小学校の北側100mほどの位置と伝えられています。この記事の情報源はどこから入手されましたでしょうか?、教えていただけると幸いです。

TAKUです、ご質問の件ですが、この城跡に関しては地元で所在地の情報を得る事が出来なかった事もあり、自身が山城と想定した上で踏破確認したものです。もちろん本来の城跡(公的に認識された)は東麓にあるという事も、丹波の城跡ファンの方から後で聞き及んでおりますが、まだ未訪のままに終わっておりますので、その形態も現状解らず仕舞いです。
この山城に堀切の類は存在しておりませんでしたが、明瞭な段差程度の切岸跡、及び削平された郭跡から、この地が山上郭に相当するものとして、敢えて現況報告に至った次第です。もちろん私見に基いたものになりますが、、、
今まで公的に認知されていない山城も、仮名で数城リポートして来ましたが、この山城も自身が城郭遺構として判断した上で、紹介に至った山城の一つと解釈して頂ければ幸いです。

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