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2010年6月 4日 (金)

中藤八幡城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は豊岡市但東町中藤にあって、中藤集落の北側に聳える標高約320m(比高約150m)の山頂に位置しており、今回直登取り付き口として選んだ八幡神社は、城跡から見ればその南麓に位置している。城史に関しては、この城跡も但東地区に多く存在する山城と同様に、情報は皆無に近いものであり詳細は不明でもある。

1_1_2 登城ルート

8_tozanguti 神社の直登取り付き地点

1_2_3 城跡概念図

城跡へ訪れるには、先にリポート掲載に及んだルート図中に示した、愛宕城を起点とすれば一目瞭然とは思えるが、県道2号線を隔てて北側にある玉宗寺」を目印として目指せば、難なく登山口までは辿り着けるとは思われる。車は寺院西側の八幡神社が望める箇所にある空き地(駐車場か?)を利用すれば良いものとは思われるが、そこから神社まで歩き、その背後の激斜面を上れば多少穏やかな斜面となるので、そのまま北尾根に沿って上れば良い。ひたすら上り続ければ20分内で到達可能であるが、山上までは僅かにそれと分かる程度の削平地が窺われるだけなので、このまま到達出来るものか多少不安に駆られてしまいそうになる。しかし山頂へ辿り着く直前には、何の前触れも無く忽然と郭切岸が目の前に現れるので、是非この感動をこれから訪れる方にも味わって頂きたいと思うのである。中々言葉で上手く表現出来ないが、辛い思いをした後には必ず達成感と心地よい快感が待っているのである。

16_obi 南帯郭

20_3maru_yori_2maruheki 三の丸より二の丸側

21_2maru_1 二の丸内

25_shukaku 主郭の現状

29_horikiri_daidorui 西尾根側の堀切と大土塁見所

32_kita_horikiri_2 北尾根側の堀切見所

33_horikiri_dorui 堀切土塁見所

現状(四月)城跡は載せた画像でお分かり頂ける様に、藪化は当然進行中にはあるが、意外にも郭内の見通しは利き、見学には余り難渋しない状態にある。山上郭群の形態としては、主要三郭を並べて形成された単純な縄張り構造の山城と言う事になるが、ほぼフラットに自然保持された広い空間は、郭総全長が100mにも満たない城跡を感じさせないほどの規模が感じられた。個人的に当時の遺構として目に留まったものは概念図に全て記したが、主郭背後の北側と西側尾根を遮る二本の堀切が城跡最大の見所とも思われ、その空堀に巨大土塁が付随するその様相は、郭周囲の外壁を覆う切岸と並んで、見応えも山城としての醍醐味も充分感じ取る事が出来た。山城を覗いた上で一番楽しめる部分は、見学者によっては多少異なるとは思われるが、その多くは城跡の風情であり、機能の想像も含めた遺構への期待感であり、遺構の見応えなのである。縄張り妙味には余り期待出来ないと思われたこの山城は、この全てをクリヤーしているとは思えないが、無名に近い情報量の少ない山城としては、遺構残存度は非常に高く、比較的見て回りやすい状態も加味すれば、充分お薦め出来る城跡と目には映ったのである。

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