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2010年6月29日 (火)

周枳城跡(京都府京丹後市)

城跡は京丹後市大宮町周枳(スキ)にあって、古代において祭祀場があったとされる由緒ある神社、「大宮(?)神社」東側のほぼ独立した丘陵上に位置している。当時の城主して荒須帯刀あるいは横田氏が伝わるが、この城も丹後在地勢力のほとんどが一色氏傘下にあった事を思えば、おそらく丹後を統一した細川氏によって滅んだものとも考えられる。私見にはなるが、丹後地域における山城は比較的規模が大きい事から、個々における勢力は、独自では相当な力を持っていたものとも思われた。城史に関しての詳細は不明、主基城」、「北村城」の別称がある。

城跡を訪れるには国道312号を走り、「大宮(?)神社」を目指せば分かり易いだろう。神社の駐車場に車を預ければ、概念図の如く城跡南側からの唯一の入山口(画像に注目)まで歩き、そこから上れば直ぐにでも主郭が迎えてくれよう。

1_1 登城ルート

8tozanguti 南側唯一の入山口

1_2 城跡概念図

城跡の中心部は独立した丘陵上の西側にあるが、縄張りとして削平の行き届いた郭跡は、全長200m以上はありそうに思われ、更に未踏ではあるが、縄張りから察しても城域はまだまだ丘陵上東側に延びていそうには感じられた。見学対象となるのは当然この本郭群と言うことになるが、最高所に主郭を構え、独立した丘陵地である事から、インパクトのある堀切などは備わってはいないが、切岸の状態は良いもので、郭境は明確に判別可能である。現状(五月)郭内においては、雑木密生までには至っていないが、低草木が蔓延り、見通しは利き難く、全体像を拝む事は多少困難な状況にある。ただ城跡が大柄である為に、郭跡に佇んだ時の臨場感は抜群なものが感じられた。取り合えず概念図に示したまでが個人的に踏破確認に及んだ遺構群であり、移動に難渋せず動き回れた範囲でもあるが、南北斜面上は雑木が密生しており、細部における踏破確認には及べなかったので、残存遺構もこの限りではないものとは思われる。これから訪問される方は、最低限ここまでは判別確認可能であるので、是非このリポートを参考にして臨んで頂きたいと思うのである。

13_shukaku_gawa_1 主郭東側郭群切岸

16_shukaku_gedan2 主郭東下段郭

17_shukaku 主郭内の現状

19_karabori 僅かに空堀跡

20_higasikaku_dorui_1 東郭の土塁

個人的に城跡を評価すれば、人家が直ぐ傍まで迫りながらも、本郭周りの遺構はほぼ当時のままとも察せられ、遺構残存度は比較的高ようには感じられた。城跡に郭高低差が余りない事、あるいはインパクトを感じる堀切などが備わっていない事から、遺構の見応えや山城としての魅力には多少欠けるが、城跡に佇んだ時の臨場感は先に触れた様に抜群なものが感じられ、主郭に到達までの圧倒的お手軽感も加味すれば、山城ファンにおいても一般城跡ファンにおいても充分お勧め出来るものとは思われる。

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コメント

TAKUさん今晩は。
夜久野、丹後の城のレポート毎回楽しみにしています。
私の方も大宮町中心で毎週、城郭調査に行っています。
当方の情報ですが、前回お知らせしました大宮町「延利向山(縁多山)城」は2回チャレンジしましたが全貌をつかみきれていません。
今週末土曜日3度目チャレンジでぜひとも全貌をつかみたいと思っています。
前の日曜日は、峰山町の五箇山城を調査しましたが、この城も予想以上の規模で北東のピークは主郭と考えられ、高い切岸の郭が何段も築かれています。
尾根続きの南西のピークは全く性格の異なる別の城ではないかと考えられる遺構がのこっていました。
丹後半島の城は毎回驚きの連続です。

TAKUです、コメント拝見致しました。
丹後の山城はおっしゃられる通り、尾根一つあるいは峰一つ違えば別の性格の城跡といった具合に、城跡をピンポイントで探し当てるには、苦労が耐えないのが現状です。以前ブログで紹介した丹後の山城で言えば、意布伎城などは最近になって追跡リサーチで分かった事なのですが、本来の城跡は西側に聳える山の山頂にある事が発覚しました。他に三城ほど別に呼称の取り違えも発覚しましたので、今日のブログで訂正したいと思っている処です。
丹後の山城に関しては、外部で得られる情報が非常に少なく、色々と苦労する割には覗いて楽しめる部分は多く、これからかなり期待が持てそうには思われます。夏場にかけての訪問は状態が良くない事から、丹後方面の訪城は少し控えるつもりでおりますが、気ままな山城巡りをする自分にとっては、思い付きで行動した方が想定外の出来事も多く、それによって得られる感動が多いのも、楽しみの一つと言ったところでしょうか、、、。

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