« 伊野城跡(兵庫県豊岡市) | トップページ | 丹後 森本城跡(京都府京丹後市) »

2010年6月15日 (火)

小半田城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は豊岡市但東町平田にあって、先にリポート掲載を終えた伊野城から見れば、西垣城の山塊を左手に見ながら更に国道を北上した、平田集落より川を挟んだ南側の丘陵先端部に築かれている。この山城は伊野城よりも更に詳細が不明であり、地元の方に尋ねた処では、所在地はおろか城跡の存在すらご存知ではなかった。しかし小半田という字名と地図で目星を付けた山城が正しく一致した事、更に山上では正しく城跡遺構と呼ぶに相応しい、見応えのある土塁郭を挟んだ三連の空堀と遭遇出来た事により、間違いなくこの地が小半田城であると確信が持てるに至った事から、今回は地元で確認する事は出来なかったが、自信を持って小半田城跡としてリポート掲載に及んだ。

1route_2 登城ルート

6 進入路

7 最短入山口(開閉フェンス)

3ko 城跡概念図

城跡を訪れるには、ルート図に示した西垣城を起点とすれば位置関係は分かり易いとは思われるが、国道426号を平田地区に向いて走ればよい。集落の手前付近に比較的新しい「田尻橋」が架かっており、この橋を渡って南西側に三棟の農具小屋が見える、その背後の丘陵が城跡でもあるので、位置は分かり易いだろう。田尻橋を渡れば概念図に示した(画像にも注目)様に、白い農具小屋を目印として歩き、その左横から山に向いて踏み跡を辿れば、難なく入山口となる開閉フェンスまでは辿り着ける筈である。尚、最短となる開閉フェンスはここしかないので、迷わずこのルートで向かわれる事をお勧めしたい。右手側の尾根をそのまま上れば、5分内で主郭には到達可能である(田尻橋からは10分程度)

14_kita_sokumen_yori_shukaku 北上り斜面より主郭側

12_kita_heki 主郭切岸見所

21_horikiri 主郭背後の堀切見所

22_nisi_yori_horikiri 西より主郭と堀切見所

23_2ren_doruikaku 堀切見所

25_seitan_horikiri 西端の堀切見所

現状(五月)城跡は全域に渡って植林地となっており、山上郭群の全体像が窺えるほど見通しは利き、更に移動に差し支える事もなく、非常に見学し易い状況となっている。山上本郭群は、但馬地方特有の築城形態とも言える、小規模な三連の土塁郭が三連の空堀を挟む形で形成されたもので、その東先端郭には低土塁まで備わっているのが目に留まった。現状、三連の堀切は相当埋もれており、さほど深さはない(それでも3m近い)が、数百年における堆積物を考えれば、当時は相当な高低差があったものとは察せられる。ただこの小規模な土塁郭は未だに機能としての想像が付かず、見る限りでは物見用の櫓台としか思えない様なものでもあり、なぜ三連必要であるのかは、これからも解明は難しいものとは思われる、、、ずっと謎のままで終わりそうである。

個人的に城跡を評価すれば、砦規模の山城ではあるが山上郭までの所要時間、あるいは遺構残存度(風化はしているが破壊されていない)、あるいは残存状態(遺構の分かり易さ)は、他の山城を圧倒している様にも感じられた。この佇まいは正しく賞賛に値する城跡でもあり、少しでも興味を持たれた方には、迷わず背中を押して訪問をお勧めしたいのである。城域も狭く縄張り変化にも乏しいので、見所は先に触れた部分のみとなるが、それでもこの楚々とした山城の風情は中々捨て難いものが感じられるのである。伊野城との同日訪問であれば、間違いなく満足感には浸れそうに思われたが、、、

« 伊野城跡(兵庫県豊岡市) | トップページ | 丹後 森本城跡(京都府京丹後市) »

兵庫(但馬地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/34896879

この記事へのトラックバック一覧です: 小半田城跡(兵庫県豊岡市):

« 伊野城跡(兵庫県豊岡市) | トップページ | 丹後 森本城跡(京都府京丹後市) »

無料ブログはココログ