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2010年6月20日 (日)

木坂城跡(京都府綾部市)

この山城は綾部市内に数多くある山城の中にあっては、影も薄く一般文献資料などにはほとんど登場せず、情報は皆無に近い城跡の一つである。前から色んな資料に眼を通していたので充分その存在は認識していたが、所在地が綾部市七百石町にあるとだけの確認で、取り合えず地図上で目星だけは付けて現地に赴いた。町内は集落の点在している山ばかりの地域であったが、目星を付けた付近の集落で何人かの地元の方に尋ねた処、三人目の方の情報で、幸運にも城跡の所在地だけは突き止める事が出来た。城史に関しては不明

1route 登城ルート

7 城跡進入路

1 城跡概念図

流石に山の多い地域だけに、目星を付けた場所と城跡の位置はずいぶんかけ離れていたが、訪問結果を先に述べれば、山上本郭群は比較的大きな二郭構成、中腹尾根に便宜上の広い三の丸、更に山裾にも広い削平地と、三段構えに郭を配した非常にシンプルな縄張りプランで、状態もこの時期(六月)にしては郭移動にも難渋せず、比較的見て回りやすい状態にあった。踏破した範囲内で判別確認に至った遺構は、ほぼ概念図に描いた通りだと思って頂ければ良いが、真南側の枝尾根あるいは堀切を隔てた北側の尾根上までは覗く余裕がなかったので、残存遺構も城域もこれだけに止まるものとは思われ難い。結果的には全く実態の掴めないまま訪れた山城ではあったが、本郭群における空堀を付随した櫓台土塁、北側二方の尾根を断つ二本の堀切、比較的状態の良い郭切岸と、縄張り妙味には多少欠けなくもないが、是非お薦めの城跡として眼には映ったのである。特に概念図に示した空堀を付随させた櫓台土塁は、当然見所の一つでもあるが、他の山城では中々お目にかかれないものであり、一見の価値に値するものと見た、、、城跡にあっては唯一ユニークさが感じられた部分でもある。

16_3maru_obi 三の丸帯郭

20_shukaku_heki_1 主郭南切岸

23_shukaku 主郭内

28_yagura_karabori 櫓台と空堀見所

31_higasi_horikiri 東堀切見所

33_kita_horikiri_dorui 北堀切と大土塁見所

城跡を訪れるには、ルート図でお分かり頂ける様に「綾部JC」直ぐ西側にある「慈眼寺」を目として目指せば、迷わず城跡付近は到達出来るだろう。寺院(無住)に車を預ければ、脇の農道(画像に注目)を利用して北上、左手側に集合墓地が見えてくるが、更に北上して概念図の如く左手の畦道に進入すれば、直ぐに山道と合流出来る筈である、すこし歩いて左手尾根の上りやすい地点からそのまま尾根上に向いて直登すれば、尾根上の削平地には直ぐにでも到達可能となっている。後は尾根に沿う形で三の丸を経由して山上を目指せば、何の前触れもなく然と現れる主郭切岸が、充分な感動を与えてくれる筈である。(寺院から20分)。尚、最初の尾根までの進入路が分からない方には、山裾にある集合墓地背後から上っても、迷わず山上主郭までは辿り着けそうには思われた。

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