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2010年6月 8日 (火)

直見城跡(京都府福知山市)

  城跡は福知山市夜久野町直見(ノウミ)桑谷にあって、先にリポート掲載を終えた西垣城から見れば川を挟んだ真西側にあり、標高約402mの山上最高所に位置している。当時(室町時代後期)は直見武綱の居城が伝わっているが、この地方では有名な「夜久野合戦」において戦死した模様。その後の詳細は不明

城跡を訪れるには、西垣城を起点とすれば位置関係は掴み易く、先に西垣城へ赴けば神社からも真西側に直ぐ望めるので確認もし易いとは思われる。ルート図の如く「西垣バス停」向かいの道路から、桑谷集落の上段に位置する公民館を目指せばよいが、到着後は車はここに預けて、画像を載せた民家横の畦道から、広い二段の削平地(居館跡か?)を経由して、旧神社跡を目指して上れば良い。この旧神社跡地(郭転用地)まで向かう山道は、別に公民館から更に西に向かう林道を経由しても繋がっているので、もちろん此方を利用しても良いものとは思われるが、ただこのルートで上れば、先に触れた屋敷跡地と見受けられる規模の大きい二段の削平地、あるいは谷筋に段状に配された削平地も同時に見学出来る事から、広大な規模を誇る城域も掴み易く思われたので、個人的にはこのルートをお薦めしたいのである、、、、神社跡地からはそのまま尾根伝いに上れば、迷わず山上主郭へは到達可能(公民館から西郭まで約15分)となっている。

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登城ルート

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進入口

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城跡概念図

現状(五月)山上本郭群は、ほぼ全域が植林地となっているので、全体の見通しも利き、山城としては非常に見て回りやすい状態にあるが、地表風化が激しく、地形から細部における遺構を判別確認する事は中々難しい状況にある。個人的に踏破した範囲と、地形から遺構として判別確認出来たものは概念図に示したが、大きな窪みや空堀とも窺える地形は、他にも多々見受けられたので、これらは見学者が想像して楽しめばそれで充分とは感じられた。事前情報で遺構はほぼ完存に近いものと聞いて訪れたが、これほどまでの状態(山城としては申し分のないもの)にあるとは驚くばかりでもあり、過去訪れた秋葉、西山、段、日置谷、鳴岩、千原城など挙げれば限がないが、遺構残存度が高く、比較的状態の良い山城が多い夜久野地方の城跡に、再び酔いしれて城跡を後にしたのである。

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西側斜面の堀切

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西端郭(奥は土塁)

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西郭背後の土塁と空堀見所

36_minami_yori_shukakuheki_1 南郭側の郭切岸

37_minami_tatehori 南縦堀

36_shukaku_koguti 主郭切岸と虎口

40_shukaku_dorui 主郭土塁見所

44_higasi_horikiri_1 東堀切見所

45_hhigasi_yori_shukaku_1 東郭側より主郭

見所を挙げれば明確なものを拝める縦堀を含めた空堀群、更に主郭や他の郭跡にも備わる土塁と言う事になろうが、この山城の醍醐味であり魅力は、風情あるいはその様相、更に縄張りプランも含めた城跡そのものと言った方が良いものとは感じられた。山上本郭群だけ採り上げれば規模はさほど大きくはないが、麓に展開される多くの削平地、あるいは神社跡地も取り込めば、城域は相当広いものの様には感じられた。と同時に、直見氏の当時の勢いも、この山城を窺うだけで充分感じられるのである。先に触れた西垣城と併せた訪問なら更に充実した山城巡りとなろうが、単独でも是非お薦めしたい山城の一つである。

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