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2010年5月20日 (木)

中山愛宕城跡(兵庫県豊岡市)

城跡は兵庫県豊岡市但東町中山にあって、既にリポート掲載を終えた中山城とは川を挟んだ東側の対岸に位置しており、現在その山上には小さな愛宕神社社殿が建立されている。この城跡も但東町に存在する多くの山城と同様に、城史に関しての情報は皆無に近いものであり、現状詳細は不明でもある。ただこの但東町にあっては、亀ヶ城を居城とした太田氏の支城群でもある岩吹城、あるいは仏清城なども含めて、山城としては比較的見学し易い状態にある事、更に見応えのある遺構群、あるいは現存する判別し易い遺構などを加味して、是非訪問をお勧めしたい山城としてリポート掲載に及んだ。

城跡を訪れるには、ルート図を参考にして先に触れた中山城を起点とすれば、位置確認は容易いとは思われるが、県道2号線沿いにある石灯篭を目印(画像に注目)とすれば更に分かり易いだろう。この付近には広い路肩スペース(画像に注目)があるので、車の駐車には難渋しないとは思われるが、ここから概念図の如く参拝登山道まで歩いて向かい、そこから山道に従って上れば、迷うことなく神社を経由して山上主郭まで(15分程度)は辿り着ける筈である。

1_2 登城ルート

5_2 進入口

1_2_2 城跡概念図

現状(四月)城跡は、比較的見学し易く見て回りやすい状態にあり、枝尾根の先端部を含めた全てを踏破した訳ではないが、概念図に示したまでが踏破確認出来た範囲、あるいは外見から判別確認可能な遺構と思って頂ければ良いだろう。郭内に備わる土塁は目には留まらなかったが、堀切、縦堀、高低差を伴う切岸跡などは充分な見所遺構とは思えた。中でも登山道中最初に目にする事の出来る、自然地形を利用したと思われる二連の縦堀を含む巨大空堀地形は、現状参拝道の為に歩き易く多少埋めたものとは目に映ったが、相当な見応えが感じられるものであり、縄張りとしては、その南、北に備わる虎口を含めて、城跡にとって一番防備の要とした部分であるようには窺われた。ここを含めて概念図に示した堀切遺構は合計六箇所に及ぶが、何れも見応えのあるものなので決して見逃してはならない。この山城は縦堀、箱堀、薬研堀、二重堀切、と、構築形態の違う空堀が全て備わっており、自分も含めた山城ファンにとっては、山城冥利に尽きるとも言える城跡と目には映ったのである。とにかく山城としての見応えはもちろん、醍醐味あるいは魅力には事欠かない、見所満載の城跡である事だけは確かである。

9_demaru_koguti_kyodaoi_karabori 南虎口跡から望む巨大空堀地形見所

10_daikarabori_2ren_horikiri 二連の堀切(縦堀)見所

13_minamikaku_koguti_1 南郭虎口見所

16_nisikaku_3 西郭

20_hakobori 箱堀見所

22_tyuuou_horikiri 中央堀切見所

28_shukaku 主郭の現状

30_higasi_daihorikiri_2 主郭背後の大堀切見所

この山城へは、確かな参拝登山道が社殿まで通じている(主郭へは直登)ので、山城ファンの方々はもちろん、一般城跡ファンの方々にも是非訪れて頂きたいと思うのであるが、くれぐれも、規模の大きい社殿敷地までが本来の城跡ではなく、そこから更に東側尾根の主郭背後に至るまでが、最も城跡として醍醐味が感じられる部分なので、是非ここから直ぐにでも到達可能な、更に山上主郭までは足を延ばして頂きたいと思うのである。

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