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2010年5月23日 (日)

鶴賀城跡(京都府京丹後市)

この山城は京都府京丹後市大宮町谷内にあって、地域名を採用した「谷内北城跡」の別称がある。当時は山口氏の居城が伝わるが、氏の活躍を記した文献資料は皆無に近く、城史に関しての詳細は現状不明。北城があるからには本来「谷内城」もこの地域には存在すると思われたが、今回は未踏に終わった真南側の山上にあると聞いた。ただ地元で尋ねれば、その実態をご存知の方が居られなかったので、遺構残存状況などの詳細は不明である。

この城跡も他の丹後地方の山城と同様に情報は皆無に近く、実態が分からないので当然何の期待もせずに赴いたが、今回の大宮町の山城巡りの中では最も印象に残る城跡となった。この城跡を簡単に説明すれば、形態としては尾根上に直線的に郭が配された構造であるが、縄張りプランとして縦堀を含めた空堀を多様しており、要所には防備としての土塁が備わり、縄張り妙味に満ち溢れたものとなっている。次から次へと現れる遺構を判別確認しながらの見学は、正に山城冥利に尽きるものとも感じられた。状態は決して良いとは言えないが、遺構はほぼ判別し易い状況にあり、その機能を想像しながら見て回るだけで、当時に想いを馳せることも容易く、遺構の見応えも、山城としての醍醐味も充分味わえそうには思えた。

1 登城ルート

6tozanguti_1 進入墓参道

1_2 城跡概念図

城跡を訪れるには国道312号へ進入する事が先決となるが、谷内地区に入ればルート図あるいは概念図を参考にして、赤ラインを辿れば迷わず辿り着ける筈である。

今回踏破した範囲で目に留まった遺構は全て概念図には示したが、どれも決して見逃してはならないものばかりで、丹後地方における山城の特徴でもある、屹立する10mにも達する切岸深く刻まれた堀切巨大と呼べる空堀(縦堀)、分厚い縦土塁井戸跡(明確なもの)と挙げれば限がない。とにかく、この訪問リポートと掲載した概念図を拝見した上で、興味を持たれた方には迷わず訪問をお薦したいのである。集落の中心部を走る道路からは、墓参道を利用して上れば直ぐにでも到達可能であり、この圧倒的お手軽感も加味すれば、山城ファンの方だけに止まらず、是非一般城跡ファンの方にも、城跡としての機能を失った時からそのまま現在に至ったと見受けられる、残存度の高い城跡遺構を、機能を想像しながら見て回って頂きたいと思うのである。

10_nisi_daihorikiri_1 西堀切見所

15_waki_kaku_1_2 中郭群

17_kita_tatehori_2 北空堀見所

21_ido_1 井戸跡見所

42_minamikaku_dorui_1 南郭大土塁見所

36_higasi_horikiri_1 東大堀切見所

38_kita_daidorui 北空堀と大土塁見所

それにしても丹後地方における山城の屹立する高い切岸の存在感は凄いし、圧倒的インパクトを誇るものとなっている。個人的に城跡を評価すれば、訪れて期待を裏切られるとは決して思われない、正に推奨に値する城跡と言う事になろうか。

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京都(丹後地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

TAKUさん今日は
今日は朝から一日雨で、山城に行けなくて残念です。
最近は丹後半島の山城の記事が多いようですが、私たちも同じように丹後半島の城を調べています。
前にもお知らせしましたように、年初めより伊根町の城(遺跡地図には21か所記載アリ、17か所確認、私自身は7か所見調査しました)、最近は丹後町間人で成願寺、岩木、大山で城を確認しました。
先週までは大宮町で高森、延利(城でなく古墳群でした)、明田、森本、で城を確認しました。
今後も、大宮町で城の調査を進めていきたいと考えています。
TAKUさんの記事も参考にさせて頂きたいと考えています。
宜しくお願いします。

TAKUです、コメント拝見致しました。
伊根町にまだこれだけの城跡があるとは驚きましたが、私の拠点からでは一泊する予定で現地に赴かないと、中々見て回れそうにないのも現実です。特に私の様に余り計画も持たず、自由気ままに現地で山城を尋ねる事から始める人間にとっては、肩透かしで終わり、骨折り損で終わってしまうケースも多く、楽しい反面非常に効率の悪い山城巡りとなりそうにも思われます。
今回山城巡りとした大宮町は、京阪神側からはまだ手前にあるので、早朝に出立すればある程度までは見て回る事が可能でしたが、この鶴賀城も含めて他にショウカンさんのコメント中にあった森本城、明田城、三重城、周枳城を何とか見て回る事が出来ました。
そのリポートは少し後になるとは思いますが、まだショウカンさん自身が未訪の城跡に関しては、多少でも興味を持って拝見して頂ければ嬉しく思います。
丹後地方の山城は、但馬地方などの山城と違って植林地化されておらず、比較的状態の悪い山城が多い様ですが、遺構残存度は非常に高いと見受けられる城跡も多く、これからの丹後地方における山城巡りが楽しみになって来た処ではあります。

Takuさん

前回遠征でここも訪問しました。目印のたかゆき商店等の案内もあり迷う事もなく城郭へ。
イキナリ右側に見える城郭群。
ここも丹後の特徴を生かしており大満足でした。ご記憶ありますでしょうか。

本日は日帰り東京出張でした。普通はワイフがいる留守宅で週末でしょうが
私にとってはこの週末は最後の関西です。

客先会合後 最終ノゾミに乗って帰阪中です。

勿論未訪問ゴロゴロの京丹後を訪問予定です。又投稿します。
このような気持ちにさせて頂き感謝しまくりです。
逆斜面も大好きでが無名で低山なるも遺構が楽しめるこの地域のドサ回りできた事一生の思い出です。

効率のよい山城巡りとするのであれば、間違いなくついでにここも踏破されたものと思っておりましたが、、、nnnそれにしても素晴らしい城跡でした。
現在ファイルを引っ張り出して、再び訪れた当時を思い起こしている最中です。

ヒデさん、又ご家族と一緒の暮らしが出来るのであれば、それが何よりなのではないでしょうか。
ただ後ろ髪を引かれる思いで、丹後の山城から離れなければなりませんが、、、

そうですね~ どさ周りといった表現は中々面白いですね、確かに的を得ておりますね。(笑)

takuさま
コメントありがとうございます。私の行動パターンがドンピシャです。推測ありがとうございます。

普通の人であれば、家族と一緒の暮らしが一番でしょう。それは否定しません。わたくしにとっては
家族はそのうち嫌でもそのうち。。
でも丹後の山城はこれから中々訪問できない。
とすれば自ずと優先順位は例え週末の出張でも日帰りです。

その気持ちにさせて頂いたのはこのサイトです。

表現の例えが飛躍があるかも知れませんが、
①生きるために山城を巡る⇒これは健康の為、自分の趣味全うの為。

②山城の為に生きる。

私はどっちがどっちかよくわかりませんが、色んなアクシデントもあったし、今振り返るとだからやめられません。

話しは変わりますが、会社休暇を取った6月22日の平日の早朝。173号線の滝山駅の北東300m程度の2車線の直線道路の南行き。なんと5:10の早朝にネズミ取りやっていました
。びっくりです。勿論私は北行なので、問題はありませんでしたが、軽くメーター100㎞は超えていましたので、その日は少し慎重な運転となりました。
早朝のネズミ取りは今まで6時以降は経験ありますが、5時過ぎは初めてです。本来は高速を利用しますが、凄い早朝は高速代けちる為に私は下道使います。
takuさんの御自宅が分かりませんが、この付近で南方に行かれる時は一応take careください。

いつもお世話になりっぱなしなので、こんな話題で申し訳ありません。

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