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2010年4月13日 (火)

瀬尾谷城跡(京都府綾部市)

城跡は綾部市八津合町後ヶ谷にあって、先にリポート掲載を終えた弓削城から見れば真西に聳える標高247mの山上に位置している。城史に関しての詳細は弓削城と同様に不明

城跡の位置確認は、ルート図に示した上林中学校を起点とすれば一目瞭然ではあるが、その県道1号線沿いからも直ぐ望める位置にある。この山城は郭北端に電波施設が設けられている事からも、メンテナンス用の登山道があるものとして安心して現地に赴いたが、全く登山道は存在せず、結果的には弓削城と同様に激斜面の直登を余儀なくさせられた。直登取り付き地点は概念図には示したが、東麓の墓地から取り付き、そのまま急斜面を左手側に向いて直登すれば、主郭南側の堀切付近には15分で辿り着く事が可能である。下山はルート図に記した空き地に下り立ったが、どちらを選択しても短時間ではあるが相当厳しい登山になるので覚悟は必要かも、、、ただ今までのリポートの中で、厳しい直登の要求される険峻な山城として紹介した、幾つかの城跡に上った方であれば難なく上り切れる様には感じられた(激斜面ではあるが上り難い事はない)が、、。

1_1_3 登城ルート

1_2_3 城跡概念図

この山城の位置する山上は起伏に富んだものではなく、中央に位置する主郭を最高所として南北に渡る尾根上が城跡と見受けられ、その遠く南、北先端部には出郭あるいは物見としての機能を持った郭跡が存在している。そこに行き着くまでの痩せ尾根上には、明らかに削平跡の窺える郭が展開されており、山上は全て城域と推察されるものでもある。現状積雪の中にありながら、遺構として明確に判別可能なものは概念図に記したが、堀切、主郭の土塁跡、郭切と数は少なく、これから訪問される方にとっては、見応えのある遺構が皆無に近いものでもあり、当時における山城の風情を味わう為の訪城とした、割り切った考え方が必要である様には感じられた。

9_horikiri 堀切

9_horikiri_tate 縦堀見所

10_minami_onekaku_iwa_1 南尾根郭

15_shukaku 主郭

18_kita_one_kaku_1 北尾根郭

19_kita_demaru_e 北出郭の段郭

23_gedan_yori_demaru 北出郭切岸

このほぼ地形任せで山上を削平されて築かれただけに終わっている山城は、縄張りプランも単純なものであり、当然縄張り妙味も感じられないが、個人的にはこの状況(積雪)にも拘らず山上を動き回れた事、山城らしい風情を感じられた事、あるいは探索心を煽られた事もあって、充分満足感に浸ることは出来た。弓削城と比較すれば、山城としての魅力あるいは見応えには到底太刀打ち出来ないが、規模、見応えを問わずどんな山城でも、自分を含めた純粋に山城を楽しみたい者にとっては、地形あるいはその山容から想像出来る縄張りを、歩き回って確認せずには居られないものなのである。

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