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2010年4月16日 (金)

熊野城跡(京都府福知山市)

城跡は福知山市夜久野町大油子水谷にあって、先にリポート掲載を終えた段城とは川を隔てた真北側に位置する低山山頂に位置している。両城が川を挟んで呼応し合っている形態を考えれば、この山城は段城(居館)の支城あるいは出城(北砦)とも思えるものであり、二城で谷筋を挟んだこの形態は、正しく山間部に位置する山城で多く見受けられるものであり、自ずと東側の集落に繋がる谷筋を守備していたものとも推察されよう。

更にこの二城に隣接した山の山上には、菅谷城」なるものも存在するらしい事を事前情報でキャッチしていたが、城跡の目星は付けて臨んだものの、地元では明確な所在地も確認する事が出来ず、次回の山城巡りの機会までお預けとなってしまった。尚、城跡の所在地は「水谷」にあるのだが、麓に熊野神社が建立されている事からなのか、府の遺跡データの中での呼称は「熊野城」となっており、文献資料などによっては水谷城となっているのかも分からないので? 赴かれる際には、呼称は違っても同じ城跡である事の認識が必要とは思われる。城史に関しての詳細は不明

1 登城ルート

7 直登口

3ku 城跡概念図

城跡を訪ねるには段城を起点とすれば分かり易いが、ルート図の如く同じルートで訪ねる事が出来るので、ここでは割愛させて頂く。登山口となるのは先に触れた熊野神社からで、社殿背後の激斜面に取り付いて上れば、藪漕ぎもなく10分もあれば山上郭群に辿り着く事が出来る。

12_koguti 土塁虎口見所

19_minamikaku_gawa_dorui 土塁見所

17_shukaku_dan マウンド地形の櫓台か?

20_shukakukitagawa 主郭北側

28_horikiri 堀切見所

現状(三月)城跡は、全域が植林地となっている為かある程度見通しも利き、風化あるいは長年の堆積物によって、地形から郭境などを明確に判断する事は困難であるが、土塁、虎口跡、堀切、櫓台機能とした土塁壇と、判別確認は可能な比較的良い状態にある。形態としては山上本郭は単郭(内部は三郭構造)で形成されており、ほぼ概念図に示した通りと思って頂ければ良いだろう。山上郭周囲の斜面を覗いては見たが、明確な縦堀は堀切に付随した縦堀だけで他では目には留まらなかった。城跡は縄張り妙味もなく安普請に終わっている事からも、当然砦の域は出ないものであるが、段城あるいは大油子地区の山城も併せた同日訪問であれば、多くの山城がひしめき合う大油子地区の風情を楽しみながら、更に城跡遺構も味わえる充実した山城巡りとなる様な気はするのである。

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