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2010年4月 2日 (金)

鳴岩城跡(京都府福知山市)

城跡は福知山市夜久野町額田鳴岩にあって、ルート図の如く「下夜久野駅」から見ればほぼ真西側に突き出した丘陵上にあり、東光寺」の西背後の山がそれにあたる。山城の多くが点在集中している夜久野町額田地区においては、井田城、千原城、扇山城などと既にリポート掲載は終えた山城もあるが、何れも大型の山城は少なく、今回の山城巡りの中では先に紹介した荒神城と同様に、この山城も小型の部類に入るものである。当時この地区を支配していたのは、荒神城(由利城)を居城とした夜久氏と伝わるが、この山城も位置関係から考えて、その支城あるいは出城の図式は成立するのかも知れない。城史に関しての詳細は不明

Route 登城ルート

1_2 城跡概念図

城跡へ向うにはルート図の如く「東光寺」を起点とすれば一目瞭然であるが、その西背後の集合墓地から便宜上の東出郭までは山道が繋がっているので迷わず辿り着けよう。現在郭転用地とも見受けられる出郭には祠、あるいは画像を載せた奇妙な展望所が建っているが、この削平地(多少造成整地跡は窺える)を窺うだけで充分山城の風情は感じられる筈である。ここから概念図の如く一旦下って鞍部に位置する郭(土塁が付随)を通過して、更に急斜面を上り切れば山上主郭までは難なく到達出来よう。

8_higasi_demaru 東出郭

10_naka_kaku_1 鞍部中郭の土塁見所

16_shukaku 主郭内

17_shukaku_dorui 主郭の土塁見所

18_horikiri_dobasi_2 土橋付き堀切見所

21_obi 切岸と帯郭見所

24_kita_doruikoguti 土塁虎口見所

現状(三月)城跡は全域が植林地化されているので、見通しも利き、移動もし易く、山城としてはこれ以上ない、非常にハイレベルな見学し易い状態にある。縄張りプランとしては、山上を地形に任せて削平した単純明快なもので、更に複雑な技巧を伴う遺構も目に留まらなかった事もあり、少ない遺構ではあるが、ほぼ全ての遺構が判別確認出来る状態にあると言っても良いだろう。少ない遺構群の中では、判別し易い土橋付き堀切、土塁虎口(平虎口には終わっていない)は真っ先に挙げられるが、個人的には薬研堀などの様にインパクトのある遺構ではないが、木々の少ない中で全体像が拝める状態の良い切岸に惹かれたのである。この切岸は山城の縄張りを形成する上、あるいは防備としても必要不可欠なものであり、この城跡の様に切岸の落ち込む先まで見える状態の山城は数も少なく、切岸の醍醐味に触れる事の出来る、非常に値打ちのある山城と感じたのである。特に主郭南側は眺望も利く状況にあるので、周囲を見渡せば当時に思いを馳せる事も容易い様には感じられた。

城跡を個人的に評価すれば、縄張り変化にも富んでおらず見応えには少し欠けるかも知れないが、現在に至るまでの手付かずの遺構は、ほぼ完存とも見受けられるものであり、この険峻な地に築かれた様相も含めて、是非お薦めの山城として目には映ったのである。

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