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2010年4月11日 (日)

弓削城跡(京都府綾部市)

城跡は綾部市五津合町東山にあって、上林川に沿って多く点在する山城の中の一つでもあり、ルート図の如く県道1号線沿いにある上林中学校」を目印として進行し、その東側にあるコスモ石油(GS)で針路変更、後はルート図の如く南下して城跡まで向えば、付近までは難なく辿り着けるとは思われる。城史に関しての詳細は不明

この山城は遠く外見から望んでも直ぐに判断出来そうには思われるが、山容は非常に急峻でもあり、ルート図から推察される様に等高線は狭く、低山ではあるが山頂までの登山は、どこから取り付いても相当厳しいものが予想された。直登取り付き地点に選んだのは、眼につき易い配水施設のある付近で、そこまでは一部未舗装ではあるが砂利道が繋がっており、直登進入口まではそれを利用して向えば良いだろう(直登進入口付近には車二台程度の駐車スペースはある)。 直登取り付き地点(画像に示した)から山頂までは木々が少なく(間伐)、頂上付近までは見通しの利く激斜面(60度近い)を10分程度上れば、最初に眼にする事の出来る見応えのある遺構の一つでもある、大堀切とそれに付随する大土塁が間違いなく歓迎してくれるものとは思われる。

1_1 登城ルート

8_tozanguti 北麓からの直登取り付き地点

1_2 城跡概念図

城跡は郭総全長100m程度の規模であるが、その切岸壁周囲は切り立つ崖状の斜面となっており、人馬も寄せ付けないほど急峻な上に、箱堀も含めた三本の空堀で守備されている。その中でも郭自体を独立させた、中央と北西端に刻まれた二本の堀切は、現在は多少埋もれているとは言え、当時その切岸は薬研堀が想像されるほどの高低差を持ち、更に鋭角に刻まれたものでもあり、城跡にあっては圧倒的存在感を誇っている。当然見応えもあり、状態の良い切岸と並んで充分目を楽しませてくれる事は請け合いとも思えた。郭跡の状態も植林地にある事からある程度見通しが利き、画像を見ればお分かり頂ける様に、限りなくフラットに近い状態が未だ自然保持されている。判別可能な遺構群あるいは山上で目に留まった遺構群は概念図には記したが、難を言えば単純な縄張りであるが為の、縄張り妙味に少し欠ける事だけかも、、、

10_daihorikiri_daidorui 10_daihorikiri_daidorui_3 北西大堀切と大土塁見所

13_shukaku_2 主郭の現状(素晴らしい状態)

14_tyuuou_horikiri_1 中央堀切見所

15_shukaku_horikiri_heki 主郭堀切壁見所

17_higasi_hakohori_2 箱堀見所

21_nkayori_higasikaku 中郭より東郭切岸

城跡を個人的に評価すれば、状態の良さ、ほぼ完存とも思える様な城跡の佇まい、あるいは遺構の見応えを加味すれば、山城ファンにおいては間違いなく是非お薦めの城跡と言う事にはなるが、一般城跡ファンの方には、短時間ではあるが山上を目指すまでの厳しい激斜面との戦いは、心が折れそうに思われる事からも敢えてお勧めはしないつもりである。ただ辛い思いをして上っても、必ずや期待していた以上の見返りはあるとは思われたので、本音を語れば、是非トライして頂いて、当時から現在に至るまで残された切岸、堀切の醍醐味、山城の様相を含めた全てを味わって頂きたいと思うのである。

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コメント

takuさん
山城巡りには最高の季節になりました。
今回は綾部市の小浜市に近い即ち県道1号線沿いの未訪の山城を堪能しました。いくつかは参考にさせて頂きました。いつもありがとうございます。

この60度近い激斜面の記述を見て、いずれ挑戦しようと思っていましたが、予想通り、凄い坂でした。
私は15分掛かりました。下りも慎重に降りました。
藪漕ぎがなかったのが幸いです。でも兵庫県の大山城址に比べると楽と思いました。

ここは凄い大堀切が主郭を防御しているのでびっくりしました。これだけ急峻なのに、何故ここまで大堀切が必要かともまで思いました。

達成感十分の山城でした。
ありがとうございます。

ヒデさん、この山城の直登は今でも覚えていますが、心が途中で折れそうになりました。
比高はさほどないのですが、それにしてもきつかったですね。辿り着いた後の見事な堀切をみれば、疲れも一瞬の内に消え去りましたが、、、
恐らくこの山城もヒデさんと同じ感動を共有出来た事と思いますが、一号線沿いにおける山城は規模の大小は別にして、形態の違いが歴然としており、どれも個性的で見応えのあるものばかりだったと記憶に残っております。もちろん既に覗かれたとは思いますが、、、
それからこの一号線を通過する時は、ネズミ捕りだけには気をつけて下さい。交通量が非常に少なく、ついついスピードを上げてしまいがちになるのですが、え~こんな所で!といった事になりますので。
ちなみに私が今までスピード違反でお世話になったのは、京都府内だけに限りますが、えげつないと言った表現が適切かと思えます。もちろん違反する自分の方が悪いのですが、、、

ご無沙汰しています。
1日の土曜日、上林谷の山城巡りをしてきました。
ここ弓削城は直登した甲斐のある遺構に満足しました。
リポートされた時にはなかったと思われる
獣防柵が山麓に設けられており取り付き地が限定。
丹波の山城攻めは、獣防柵を越えるところから始まる。
仕方の無いこととはいえ、難儀なことです ( ̄▽ ̄)

そうですか、、、近頃鹿を始めとした猪までも里山近くに降りて来るようになり、地元の方々も作物を荒らされ、大変な思いをしておられるのですが、私共にとっても、獣避けフェンスがあるお陰で、必ずスタート地点のゲートまで戻る事を余儀なくされる状況となっています。
下山尾根を一つでも間違えると、ゲート探しで山麓を半周する事にもなり兼ねませんね、、、
流石に最近は学習したせいもあり、必ずスタート地点に戻るようになりましたが、踏破探索範囲が狭まるのが残念なところです。

それから山城ファンの方全員に共通する事なのですが、熊が里山近くまでも出没しております。現地では必ず熊に注意することを促されますが、従来通り、鈴を鳴らして登るしか手立てはないようですね、、、
とにかくお互い気をつけて臨みましょう。

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