« 上林日置谷城跡(京都府綾部市) | トップページ | 夜久野 荒神城跡(京都府福知山市) »

2010年3月30日 (火)

八津良城跡(京都市右京区)

城跡は京都市右京区京北周山町にあって、周山城の城域でもある北東尾根を東側に下り切った山麓に位置しており、「八津良神社」のある境内から府営住宅敷地も含めた、その周辺に至るまでが当時の城域とされている。

城跡へは先にリポート掲載を終えた宮城あるいは周山城と同様のルートで、京都市内からであれば国道162号を経由して、目印でもある「八津良神社」あるいは警察署を目指せば分かり易いとは思われる。神社参拝上り口に佇めば、その敷地及び府営住宅の建つその周辺は既に城域でもあり、集落が見通せる丘状地にある事からも、どことなく城跡の雰囲気は漂ってくる。ただ現状から考えれば、付近は集落が直ぐ傍まで迫っており、近世における地形改変は相当なものが予想され、遺構の大部分は消失したものとも思われた。しかしルート図に示した社殿から東側にかけての地域は、ほぼ当時のままとも見受けられ、広大な規模の郭斜面端には切岸跡、内部には浅いが空堀跡、あるいは土塁までが現存しているのである。もちろんこの広大な規模の郭跡は、中世から近世にかけては城跡としてではなく、屋敷跡として相当手は加えられている様には感じられるのだが、どれが当時の遺構なのかは、見たままを個人が想像して楽しめばそれで充分とは思われるのである。個人的には先に触れた土塁、切岸、空堀跡などは全て当時のものと思えたが、、、。

1 登城ルート

4 神社参拝口

15_tunagaru_dorui12_kita_dorui_1 北端の土塁見所

17_hokutou_heki_1 切岸

24_kaku_nai 広大な削平地

22_karahori 空堀地形

現状、城跡で土塁跡の存在する大規模な郭跡(100m近いほぼフラットな空間)地は植林地あるいは竹薮となっており、比較的見通しも利くので全体像を把握する事も可能となっている。ただ城跡を感じさせる部分は、更に北側の谷状地形から先は踏破していないので想像も付き難いが、この一帯だけと言って良いのかも分からない。地形図から察すれば更に北側の山上もそれらしく感じられたのだが、今回の山城巡りの中では最終に訪れた事もあって、そこまで足を延ばすことは叶わなかった。

個人的にはこの城跡に対して深くリサーチはしていないが、古事記にも登場する「ヤツラの舞」と同じ珍しい名前を持つ、「八津良神社」(イザナギ、イザナミ命を祭る)が建立されている事からも、郷土史などでは神社と併せて紹介されているのかも知れないが、現状城史に関しての詳細は不明。周山城が直ぐ隣接している事を考えれば、自ずとこの城跡は当時においては明智光秀の居住空間として改修利用されたものとも考えられるが、それを想像するだけで充分ロマンには浸れそうには思えた。この城跡の存在を今まで知らなかった方、あるいはこれから周山城を訪れる準備のある方には、立地環境なども含めて、城跡としての風情を味わう程度に終わるとは思われるが、神社参拝ついでに寄っても決して無駄足には終わらないとは思えたのである。

« 上林日置谷城跡(京都府綾部市) | トップページ | 夜久野 荒神城跡(京都府福知山市) »

京都府の山城跡」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/33245090

この記事へのトラックバック一覧です: 八津良城跡(京都市右京区):

« 上林日置谷城跡(京都府綾部市) | トップページ | 夜久野 荒神城跡(京都府福知山市) »

無料ブログはココログ