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2010年2月25日 (木)

坂室城跡/正後寺城跡(京都府福知山市)

城跡は京都府福知山市正後寺西谷にあって、既にリポート掲載を終えた三俣城からみれば国道9号と土師(ハゼ)川を挟んだ形で、南西対岸に位置する丘陵先端に位置している。城史に関しての詳細は不明であるが、谷を挟んで直ぐ東側に隣接する正後寺城が市田氏の館跡と伝わっている事からも、自ずと市田氏との関連は推察されようが、推察の域は出ないものでもある。尚、この正後寺城に関しては、直接地元の方に接触して呼称と所在地を確認した訳ではなく(誰一人として出会うものがいなかった)、個人的には外部で得た情報だけに頼った訪問でもあり、概念図に遺構(居館?)らしき跡は記載したが、その背後の山上(尾根上までは踏破)までは、日暮れに近い時間に訪れた事、あるいは密生する雑木藪地でもあった事から踏破に及ぶ事が出来ず、所在地を含めてこの地が正後寺城であると確証に及んだ訳では無く(ほぼ断定は出来るが、)、今回は推定地あるいはこれから臨まれる方の参考までとして頂きたい。

1_2_2 登城ルート

10 進入口

1_3 城跡概念図

坂室城跡へは三俣城を起点にすれば分かり易いが、国道9号からルート図に記した赤線を辿れば難なく、目印でもある正後寺公民館までは辿り着けるとは思われる。概念図には二ルートを記したが、民館に駐車スペースがあるものとは思わなかった事から、麓の道路空きスペースに駐車して「Aルート」で上って、下山を上った反対側の主郭からBルート(墓地経由)を利用して下りた。どちらから上っても反対側に下山する事になるが、公民館をスタート地点とするならば、この紹介したAルートの方が効率が良いとは思われる(ほぼ縄張りの全てが確認可能)。

14_dorui_koguti_1 土塁虎口見所

20_karahori_dorui_1 主郭西側の空堀土塁見所

22_nisikaku_1 西郭

17_shukaku_1 山上主郭

現状(二月)城跡は、冬季にも拘らず全域にかけて藪化は進行しており、山上主郭も含めて特に東側の緩い斜面上は、密生する矢竹あるいは低草木の為に、視認にも移動にも難渋する状況にある。よって歩き回って何とか判別確認出来た遺構が概念図に記したものになるが、郭跡(削平地)を除けば、登城道とした空堀道の突き当たりに備わる土塁虎口跡、そして概念図に示した二箇所の空堀土塁跡一部の郭壁に切岸跡が確認出来た程度でもあり、当然縄張り妙味などは求めようもなく、ただ「陣城の様相を呈した大味な山城」、と言ったところが、自身の訪問後における素直な感想でもある。

Seigoji_2 Seigoji_3 (推定)居館跡地

Seigoji_1 背後尾根削平地の土塁

推定とした正後寺城の方は、住宅直ぐ背後に周囲が切岸化された居館跡に相応しいと思われた広い削平地、あるいはその周辺の緩い斜面上の広大な台地もそれらしく思えたが、地元で確認には及べず、、、その背後は概念図に記した付近までは上ったが藪化は激しく、尾根上に土塁で囲まれた空間と尾根上の削平地だけは確認する事が出来た。ただこれも現状の荒れ放題の地形から、個人的に遺構であると読み取っただけ(推察)に過ぎないので、断定は出来ないものでもあるが、、、尚、麓の墓地には市田姓の名が刻まれた墓石が多く建ち並んでいたが、城主の子孫の方のものかも分からない、、、

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コメント

TAKU様
丹波の渡辺です。以前報告されました片山城(南丹市)は、片山古塁(大戸城)として南丹市の歴史で報告れれておりました。城主は、片山氏で蜷川氏の現地代官として在住していたようです。取りあえずご報告まで。

TAKUです、何時もの事ながら城史に関しての情報有難うございます。
流石に丹波にお住まいの氏ならではの情報でもあり、個人的にも知識として非常に役立てさせて頂いております。
逆に蜷川氏が当時代官を置くほどの勢力があった事も理解出来るし、他の太鼓山城、あるいは諏訪山城なども含めたものかも分かりませんが、周辺に至る城跡のほとんどを傘下に置いた、八木氏に次ぐ巨大勢力であったのかもわかりませんね。
それにしては蜷川城の荒廃はどうしようもないもので、これが植林地化されていない山城の実態だと思えば、ある程度納得せざるを得ないような気はします。

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