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2010年2月21日 (日)

京北 細野城跡(京都市右京区)

この山城は以前から外部情報により、存在の認識も所在地も特定出来ていたのだが、後でリポート掲載予定の宮城跡同様に、阪神側から向うには少し不便でもあり、京都市内から向うには相当遠回りになる事からも、個人的には長い間訪問を避けていた。しかし今回は積雪のない事も分かり、亀岡市内の山城巡りを含めて、更に遠方に位置する京北宮城跡まで足を延ばした城跡訪問をやっと計画に移す運びとなった。

城跡は京都市右京区京北細野町にあって、国道162号(周山街道)を走り長い笠トンネルを抜けた後、363号へ左折して細野集落を目指せば難なく辿り着ける筈である。登山口は概念図に示したが、橋手前の道路沿いに上り口があるので、山上までは10分内、屋敷跡までは5分内で到達出来るとは思われる。

1_1 登城ルート

7_tozanguti 登山口

1_2 城跡概念図

城史に関しては細野藤十郎直(尚)国の居城と伝わっているが、これは16世紀中頃から終わりまでの話であり、現在眼にする事の出来る城跡遺構は、明治維新まで続いたとされる二条家の屋敷跡と呼ばれる遺構でもある。細野氏の時代の遺構は山上に詰城程度の削平地が存在するだけで、中腹に位置する御殿山遺構と呼ばれているものは、先に触れた様に二条家時代の屋敷跡地とされるものであり、個人的には本来の細野氏の城跡遺構を代々改修を重ねて来たものだとも見受けられた。細野氏に関しては一般の文献資料などにはほとんど記述もないが、この二条家に関しては多くの文献に記述があるので、各々でリサーチして頂きたい(長過ぎる話になるので)。ただし、この細野一帯を領有化した二条家に関しては資料も乏しいようで、中々その記述が見つからないのが現状でもある。

30_sanjyoukaku_9 31_sanjyoukaku_hokutou_one 細野氏時代の山上郭

個人的には細野氏時代の山城の方に重きを置いて訪ねたが、現状(一月)山上主郭には送電鉄塔が建ち、地表は全て下草と伐採された木々で覆われているので、内部の遺構に関してはとても窺う事が出来ず、郭切岸の確認すら出来ないのが現状でもある。自ずとどこまで地形改変があったのか、あるいは内部に土塁などが存在したのかは想像に委ねるしかなさそうでもある。しかし画像からお分かり頂ける様に、見応えのある堀切は目に留まらなかったが、山上はほぼ全体像の見通しは利ので、かつての城域も山城としての風情も充分感じられそうには思えた。

13_saijyou_bu 屋敷跡最上段の郭跡

16_gedan_yori_isi_1 石垣跡見所

25_haigo_dorui 社殿背後の土塁見所

27_tate_hori_miti_2 空堀道見所

22_yasiki 屋敷跡地の現状

御殿山屋敷跡に関しては、見た限り大中小三段の郭で形成されるもので、屋敷跡と窺われた削平地は両翼最大70mにも及ぶもので、その最上段には現在小さな社殿が建立されており、その北背後では土塁あるいは急斜面に刻まれた空堀道を眼にする事が出来た。尚、概念図に描いた様に郭壁には石垣跡も窺えたが、近世における社殿建立時におけるものではなく、個人的には荒い石積みの間に隙間もなく土が入り込んでいる事などからも相当古さを感じさせるものであり、二条家時代(江戸時代)に構築された石垣の様にも見て取れたが、、、その確証は得られず。城跡を個人的に評価すれば、山城として訪問すれば落胆する事は必至とも思えるが、江戸期の長きに渡って営まれた二条家屋敷跡は、多少でも中世城跡の形態を成すものであり、充分値打ちのある遺構とみたが、、、。

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コメント

TAKU様
丹波の渡辺です。亀岡市域では、3月6日から22日まで猟友会による有害鳥獣除去があるとの広報が入りました。この期間は、山への入山を控えて欲しいとの要請です。対象者にハイカーも含まれていました。丹波地域は、一斉かもしれません。ご注意下さい。太鼓山の南の稜線を歩いて来ました。蜷川城にたどり着きました。途中から高屋の蜷根寺からの登城口と合流します。かなり広がりがありますね。
蜷川城も全てを見るには時間がかかりそうです。

TAKUです、貴重な山城情報を有難うございました。現在ブログを拝見して頂いている山城ファンの方には重要な情報ともなりますので、読者の方に頂いた山城情報として、改めて発信させて頂きたいと思います。
最近の私は、亀岡周辺の山城はそろそろ終えて、現在は福知山周辺まで足を延ばした山城巡りを楽しんでおります、これから、その周辺の山城を訪問したリポートが、少しでもお役に立つのであれば幸いと思っております。

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