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2010年1月 9日 (土)

殿奥城(広島県福山市)

城跡は広島県福山市芦田町下有地にあって、標高174mの山頂に位置している。現状、城史に関しての情報は皆無(郷土史では採り上げられているとは思われる)でもあり、詳細は不明であるが、備後における在地国人衆の中では名の知れた、有地氏の居城が伝わっているようである。

城跡へ向うには国道486号を利用する事になるが、非常にややこしい道路(目印となるものが少ない)なので割愛させて頂くが、取り合えず市立動物園を目指せば、近辺までは到着した事にはなる。ルート図から動物園と城跡の位置関係を判断して頂きたいが、付近の詳細地図も一緒に載せたので、城跡までは赤線を辿れば迷わず辿り着けるだろう。車の駐車に関しては、集落最奥までは幅の狭い生活道路なので、駐車スペースはなく、少し歩く事にはなるが、図中の集会所を利用すればよいとは思われる。尚、山上主郭までは明確な山道が繋がってはいるが、左右から草木が迫り出して少し歩き難い状態なので、夏場の訪問は出来るなら避けた方が良いと見受けられた。(池の傍からは10分内で到達可能)

1 登城ルート

1_2 城跡概念図

13_2 進入路

15_daihorikiri 東大堀切見所

16_horikiri_dorui 堀切土塁

22_unebori_5 22_unebori_7 畝状空堀群見所

28_shukaku 主郭内

Toride_1 北の砦跡

Toride 砦背後の堀切

この山城は現状(11月)、全域が自然任せの雑木天国となっており、藪化は相当深刻化している状態にある。しかし明確に判別可能な畝状空堀群だけは健在でもあり、概念図に示した範囲内だけではあるが眼にする事が可能である。山上はほぼ二郭で形成されているとだけは分かったが、郭内移動及び内部の視認は非常に困難でもあり、形状あるいは内部の遺構などは、流石に読み取る事が出来なかった。更に南側斜面も身動きが取れないほどの雑木密生地でもあり、踏破確認すら叶わなかったので、畝堀あるいは郭跡の確認などは当然出来なかった。推察ではあるが、この山城の規模あるいは地形から考えても、規模の大きい郭跡が存在する様には思えなかった。

見所を挙げれば、当然主郭から放射状に無数に連続する畝堀という事になるが、周囲の状態が良いとは言えないので、縦堀の落ち込む先までは分かり辛いのが現状でもある。ただ犬走り状の帯郭から窺える、縦堀あるいはそれを形成するコブにも見える大土塁は、一部は全体像が窺えるものでもあり見応えは抜群、更に東西に備わる4本の堀切の中、東側の大堀切は高低差がある事からも、壁の如く迫ってくるものでもあり、目を楽しませてくれる事は間違いなしとみた。とにかく状態が悪いので、一般の城跡ファンの方には余りお薦め出来ないが、この畝状空堀群は、山城ファンにおいては一見の価値に値するものとも見受けられた事から、概念図を見て興味を持たれた方だけには、是非お薦めしたいと思うのである。ただし夏季訪問は絶対に避けるべし! 尚、図中には示したが、郭跡(神社敷地)及び堀切が現存する、砦跡が集会所の直ぐ背後の神社にあるので、ついでに見逃してはならない。

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