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2010年1月 3日 (日)

段山城跡(京都府綾部市)

この城跡は、年末に素晴らしいと思えた将監城の紹介に及んだ事からも、その流れとして必然的に本年度のトップを飾るリポート掲載となったものだが、京都府綾部市高津町菅谷にあって、先にリポート掲載を終えた将監城からみれば、真北側の丘陵尾根先端部に位置している。この山城も高津八幡城、あるいは将監城とほぼ隣接している事からも、将監城を本城とした場合、出城として解釈しても良さそうには思われるが、高津八幡城とこの段山城で谷奥に位置する将監城の入り口を挟んだ形態は、正に中枢となるべく本城(将監城)を守備しているかの様にも窺われるのである。当時この三城がどの様に機能していたものかは、当然見学者の想像に委ねられるが、想像するだけで充分に楽しめる部分ではある。現状詳細は不明

城跡へは将監城を起点とすれば説明し易いが、将監城に向う途中の狭い道路三叉路に道標のある「隠龍寺」を目指して向えばよい。寺院駐車場に到着すれば概念図に示した様に、南側にある観音像の傍を通過して、南最奥から斜面を直登すれば5分とかからず山上郭群には到達可能となっている。

1 登城ルート

5 直登進入口

3dan 城跡概念図

現状(12月)城跡は雑木は蔓延ってはいるが、移動に支障は来たさない程度でもあるので、郭間を分断する堀切を含めた空堀は明確なものを拝む事が出来、縄張りが複雑でない事からも、歩き回れば充分全体像は把握する事が可能な状況にある。見所はもちろん空堀群と言う事になるが、主郭東側の空堀(横堀)は深さは相当失われてはいるが、数十mに達する事からも非常に見応えは感じられるものであり、主郭南北に横たわる堀切と並んで見学者の目を充分楽しませてくれている。土塁は主郭背後に窺う事が出来たが、当然高さは失われているので現状から見れば迫力を感じられるものではない、城域は南北200mにも達するほどのものであり、出城あるいは砦としてみれば山上における郭占有面積は比較的大きく、その域は充分出ている様には感じられた。尚、概念図中にあって、馬場跡の様にも窺えた北東側の規模の大きい削平地は、後世における開墾地(画像を載せた)であるような気がしないでもないが、これも縄張りとした方が更にロマンも広がって楽しめるかも知れない。

8_higasi_kaku_heki 東郭切岸

9_higasi_karabori_1 東空堀見所

13_kita_horikiri 北堀切見所

15_kita_hirati_3 北東側削平地

11_shukaku_2 主郭内

19_minami_horikiri 南堀切見所

20_karabori_dorui 南空堀土塁跡見所

個人的には先に将監城に寄ったこともあって、まだその感動の余韻も覚めやらぬ状態から、あっさりと見学を終えてしまった部分があったが、これから訪問される方には、二城同日訪問とした場合は先にこの段山城から見学する事をお薦めしたい。更にまだ高津八幡城も訪れておられない方には、この高津三城を含めた同日訪問を是非お薦めしたい。谷筋に形成されるこの三城は、大槻氏にとっては高津城塞群と呼ぶに相応しい城跡でもあり、それぞれが形態も違い、縄張りプランも異なり、更に特徴が異なるものでもある、午前中に出向けば三城同日訪問に及んでも、充分余裕をもって見て回れる事は必定でもあり、個人的には絶対に期待は裏切らないものとも思えたのである。

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