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2010年1月 8日 (金)

氷所城跡(京都府南丹市)

城跡は京都府南丹市八木町氷所(ヒドコロか?)にあって、氷所集落に北から迫り出した丘陵先端部に位置しているが、この城跡も南丹市には数多い砦規模の山城と同様に情報は皆無に近く、詳細は不明(郷土史には掲載されているとは思われる)。

城跡へはどの様な道順で訪れても国道9号を経由して府道408号へ進入しなければならないが、付近に目印となるものもなく、少しややこしい説明になるのでここでは割愛させて頂く。取り合えずルート図で判断して頂きたいが、大きな池を目指して進行すればよい。池傍には「氷室の里」と刻まれた石碑と休憩テラスが建っており、狭いスペースだが若干駐車可能な場所も傍にあるので車はそこに停めればよいものと思われる。そこからは概念図に示した辺り(画像に注目)から直登を敢行する事になるが、斜面は急だが山上までは木々の密生した箇所もなく、10分内で到達可能となっている。ただ下山に関しては山容からも方向を間違いやすいので、必ず登って来た道の所々にマーキングしておく事が肝心と思えた。個人的には方向感覚に絶対の自信を持っている事と、出来るだけ個人の所有する城山はありのままにしておきたい気持ちから、余程でない限りマーキングは施した事はないが、常に方向磁石で直登箇所と山上到達箇所での方角チェックだけは怠らない様にはしているが、、。

1_1 登城ルート

6_1 直登進入口

1_2 城跡概念図

10_shukaku_1 山上主郭

13_shukaku_heki 本郭部の切岸

15_karahori 大空堀見所

15_rinkaku_4 15_rinkaku_2 輪郭群

25_kita_kaku 北に繋がる削平地

現状(12月)城跡は冬枯れともあってか、枯れ枝は多いが見通しもある程度利き、比較的見学し易い状態にはある。ただ城跡遺構は概念図に示した通り、多くは望めないものでもあり、形態としては山上最高所を主郭として三方に輪郭群が連なり、北側尾根上は数100mに渡っての削平地が延々と繋がっているだけのものであり、縄張り妙味はほとんど感じられなかった。遺構としても二箇所の空堀らしき地形を除けば、ただそれと明確に判別可能な大型空堀(縦堀)が目に留まっただけでもあり、見応えのある遺構は他では皆無に近いものとも見受けられた。もちろん切岸跡程度は無数に重なり合う輪郭群の随所に窺われて、形態のユニークさと併せて若干でも目は楽しませてくれているが、遺構の見応えだけを望まれて訪れる方には、落胆する事は必至であるとも思われたので、これから訪れる方には最初から期待を捨てて臨む事が肝心であろう。個人的には今回の訪城リポートは、まだ未訪で概念図を見て興味を抱かれた方だけ対して、よりタイムリーな現況報告となったものなら良しとしたい。

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コメント

丹波の渡辺です。本年もよろしくお願いします。氷所城のレポートを拝見しました。この城址に関する記載は、どの文献にもでていません。遺跡地図の引用文献も見たのですが、孫引きの引用でした。ところで、主郭の南側の帯曲(?)で、約1m平方位の穴が等間隔であるのを見られましたでしょうか。ほとんどが、埋まってかすかな凹凸しかわかりませんが、良く見ると、主郭直下だけでなくもう一段下の帯曲にもあるのが見られるのですが。穴と穴の間隔は、60cm位ですが。この構造にどんな意味があるのか考えさせられます。また、主郭と離れていますが、斜面に削平地が3箇所ほどあります。ただ、道的なものが今はないのでわかりにくいですが。

TAKUです、コメント拝見致しました。
流石に氷所城もこれだけ自然風化が激しいと、どこまでが自然地形で、どこまでが人為的な遺構であるのか、中々判別も見当も付きませんでした。
恐らくこの山城も数十年の内に自然に帰るものだと思われますが、地方史にも概要が出ていないとは驚きでした。大味なのですがユニークな構造で、個人的には何とか楽しむ事が出来ましたが、やはり城跡を深く追求される方でないと、中々満足感の得られる城跡ではないのかも知れませんね、、、。
改めて、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

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