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2010年1月28日 (木)

若城跡(兵庫県川辺郡)

城跡は兵庫県川辺郡猪名川町島/杉生(スギオ)にあって、県道「川西篠山線」12号の信号のある「杉生」交差点からみれば、真北側に望める丘陵上に位置している。この山城も先にリポート掲載を終えた笹尾城と同様に、無名に近い山城でもあり、情報は皆無に近く、城史に関しての詳細は不明でもある。

城跡へ向うには笹尾城を起点にすれば分かり易いが、県道12号をそのまま北上すればよい。「杉生」交差点手前付近からは、左手前方に山城らしき風情の丘陵が見えてくるはずであり、ルート図に示した様に登山口は「杉生バス停」のバス旋回場からも直ぐ見える位置(登山口画像に注目)にあるので、位置確認は容易いとは思われる。そこからは金刀比羅大権現神社への参拝登山道を利用すれば、主郭の位置する山上までは10分程度で迷わず辿り着ける筈である。

1  登城ルート

4 登山口

1_1_3 城跡概念図

現状(12月)城跡は、主郭に社殿が建立されているお蔭で、ある程度整備されており、非常に見学し易い状態にある。ほぼ直線的に南北に延びる丘陵地形を縄張りとして、尾根上を削平して築かれた山城と窺えるが、目に留まった遺構は郭跡を除けば、便宜上の三郭の斜面手前の縦堀地形(かつての堀切かも?)、主郭北背後の大堀切であるが、この大堀切は主郭壁の高低差がある事からも、非常に見応えが感じられるものであり、城跡の唯一の見所と言えるものでもある。郭内部に土塁あるいはその周囲に横堀などは確認出来なかったが、技巧を伴う虎口(土塁の備わる平虎口は斜面上に確認)も備わっていない事からも、い形態の山城(山城の初期形態)とみてまず間違いのない処ではあろう。尚、大堀切から更に北尾根上を移動すれば、ルート図に示した付近に相当大きな規模の削平地が数段に渡って見受けられ、堀切までは確認出来なかったが、此方も同じ尾根を共有している事からも、当然若城の城域としても、若城北山上郭群と呼んでも差し支えないものとは思われた。

11 南端の空堀土塁地形

17_3maru_1 三郭

18_2maru_sita_koguti_1 二郭への虎口

20_2maru_yori_shukaku 二郭より平虎口

22_shukaku 主郭内

23_horikiri_5 大堀切見所

個人的には北尾根側は、ルート図に示した緑色の削平地付近までは踏破したが、この山城は便宜上の北山上郭をも取り込めば、相当な城域を持つ大規模な城跡であり、この島/杉生地区においては、守備としての要、あるいは中枢となったであろうと思われる城跡の様にも窺えたのである。城跡を個人的に評価すれば、縄張り妙味には随分欠けるが、登山道で迷わず主郭まで到達可能な事、見学し易い状態にある事、唯一ではあるが見応えのある大堀切が拝める事からも、充分お薦め出来そうな山城の様には目に映った。

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コメント

こんにちは。猪名川町のイッシーです!堀切のくわしいご説明本当にありがとうございました。大変勉強になりました。山城跡巡りが楽しみになりました。猪名川町の多田銀山に城跡があると猪名川町役場のホームページで発見しましたので今週にも行こうと思っています!地図を見ても城山とのっていました!猪名川町の木津と宝塚市の下佐曽利の峠にある三蔵山城跡にも行って見ようかと思っています。また機会があれば是非何処の山城跡でご一緒できればと常日頃思っております。

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