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2009年12月19日 (土)

温江稲荷山城跡(京都府与謝郡)

この城跡は先にリポート掲載に及んだ、百合西城と同様に情報も皆無に等しいものであるが、唯一山上主郭跡には神社が建っているとの事前情報だけを頼りに、場所も確定(地元で聞いたが判明せず)せず臨んだが、取り合えず事前に地図上に目星を付けた場所で、はっきりそれと分かる遺構と巡り合うことが出来た。

城跡は主郭に稲荷神社が建立されていた事からも、ほぼ呼称に関しては稲荷山城として間違いないものと思えるのだが、谷垣城が此方では温江城の呼び名になっていたりする事もあって、探す方は混同して非常に苦労しているのが現状でもある。この城跡も文献などによっては、案外他の呼称が付いているのかも知れないが、もし間違っていたらご容赦願いたい(郷土史などによっても様々に呼ばれているケースが多々ある)。

1route_2 登城ルート

6_2 城跡進入路

3tani 城跡概念図

城跡へはルート図に示した様に、百合西城を起点とすれば分かり易いが、目印として「常栖寺」を目指せば分かり易い。寺院駐車場に車を預ければ、ほぼ概念図通りに向えば良いが、墓地の最奥最上段からは直ぐ参拝道となり、そのまま上り切れば社殿(殻だけ)の建つ山上主郭までは、10分内で到達出来るものとは思われる。尚、寺院傍の住職の住居を通過しても、最短で東側の墓地は目指せるが、敷地あるいは庭先を直接通過する事になるので、このルートは余りお薦めは出来ない。

11_nisi_gawa_1 西郭

14_shukaku_1 主郭

16_shukaku_dorui_2 主郭背後の土塁見所

19_higasi_horikiri_1 東大堀切見所

22_kita_horikiri_1 北堀切見所

24_minami_horikiri_1 南斜面の土塁と堀切見所

現状(11月)城跡は、山城としては非常に見学し易い状態にあり、概念図に描いた遺構群は全て明確に判別可能な状況にある。規模自体は温江西城と同様に小規模なものではあるが、こちらは縄張り妙味にも富んでおり、四方の尾根を断つ四本の堀切見学が全であると言い切れそうには感じられた。中でも二本の堀切の備わる北、東斜面は堀底まで高低差(10m近い)がある事からも、非常に見応えがあり、残存遺構としても申し分のないものと目に映った。他では主郭背後に備わる土塁、あるいは縄張りプランにおいても中々ユニークと感じる部分(見学者が現地で直接肌で感じる部分)もあり、充分目を楽しませてくれる材料となっている。この山城は先に紹介した百合西城と併せた訪問でなくとも、個人的には遺構の見応え、あるいは山城の醍醐味共に満足出来るレベル以上にあるとは思われたので、単独訪問としても間違いなくお薦め出来る城跡の一つではある。丹後には無名であっても、まだまだこれだけ遺構残存度の高い城跡が現存しているのである。個人的には遠距離訪問でもあり、この温江地区から見渡せるそれらしい山は全て踏破してみたいのだが、それも叶わないのが置かれた現状でもある。

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