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2009年12月23日 (水)

鎌谷南城跡(京都府船井郡)

城跡は京都府船井郡京丹波町鎌谷中にあって、既にリポート掲載を終えた鎌谷城とは川を隔てた南側に位置しており、その丘陵上にある。当時は細見氏の居城が伝わるが、地元の年配の方に尋ねれば、「細見の殿様」に関しては意外に御存知であり、先に鎌谷城を訪ねた際に聞き及んだ事になるが、鎌谷城山上郭に建立された神社には、それを偲んだものかどうかまでははっきりと分からないが、祭りの日には近年までちょうちん行列が延々と続いたそうである、しかもこの神社に灯された火は、遠く伊勢神宮より持たされたものであるとの事でもあり、この事から考えれば、恐らくこの細見氏は、古来より神事を司っていた一族の様にも窺われるのである。当然推察の域は出ないが、、、

尚、この細見氏は細見辻城を居城とした細見氏の庶流、あるいは宗家とも考えられるが、どちらにしてもその一族とみて良いものとは思われる。余談にはなるが、丹後で一色氏の重臣として名を馳せた小倉氏(上宮津城主)は細見氏出身と伝わっている。

城跡へは鎌谷城訪問ルートと同様、国道9号を経由して水原地区の信号より一般道711号へ針路変更、その後は鎌谷城を右手に見ながら2km程度南下すれば、三叉路付近手前からは、城跡の位置する丘陵は正面に見えているので、場所は直ぐ確認出来るとは思われる。直登口は概念図には示したが、南側の墓地からそのまま上り切れば、自ずと堀切までは直ぐ辿り着ける(最短ルート5分内)はずである。

1route 登城ルート

2_3ka 城跡概念図

17_horikiri_2 堀切見所

22_minami_yori_horikiri_1 南より堀切側

23_shukaku_1 主郭内

20_daidorui_2 土塁見所

28_2maru_heki_1 二郭より主郭切岸見所

26_3maru 三郭

現状(11月)城跡は植林地となっているので見通しもある程度利き、小規模なことからも非常に見て回りやすい状況にある。全体的に見れば鎌谷城より此方の方が規模も大きく、館城の様相を呈しているので、恐らく居住空間があったものと推察される。二城で川あるいは街道を挟んで形成された形態は、集落の出入り口を固めたものでもあり、細見辻城とも相通じる部分がある事から、正しく細見氏の縄張りプランそのものと言ってよいのかも分からない。城跡の見所は唯一主郭背後に備わる堀切及び土塁という事にはなるが、直立に近い形で切り立つ高低差のある郭切岸も、充分見応えは感じられよう。

鎌谷城は昨年リポート掲載は終えているので、既に訪ねられた山城ファンもおられるとは思うが、まだ未訪の方には是非、この南城と急峻な山上に位置する鎌谷城とを併せた同日訪問をお薦めしたい。個人的には年を改めての別々の訪問となったが、この二城併せた形態そのものが、鎌谷城の本質とも思えるのである。

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