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2009年12月 1日 (火)

岩倉上蔵城跡(京都市左京区)

城跡は京都市左京区岩倉上蔵(アグラ)町にあって、京都では有名な「実相院」西背後の尾根に位置しており、ここより直ぐ東側に望める単独で聳える低山、小倉山を本拠とした地元士豪の一人である山本氏の居城(支城)と伝わっているが、詳細は不明。

城跡へは京都市内でも相当北の奥に位置する岩倉地区を目指せばよいが、目印となるのは「実相院」あるいは「北山病院」であり、車で訪れた場合、有料駐車場を使用しない場合は、路駐箇所を探すには非常に難渋するのが現状でもある。城跡への登山口(山道がある)は詳細ルート図には示したが、赤線ルートを辿れば道標は設置されてはいないが、認知症療養病棟の建物の直ぐ裏側に辿り着け、そこからは山道に任せてそのまま上ればよい。ただ登山口は病棟建物の直ぐ背後でもあり、裏に回る為に一旦小さな駐車場を通過する事になるので、もし病院勤務の方と目が合えば、事情を説明した方が怪しまれずに済むのではないかとは思われる。ここから上れば、斜面上に展開される郭群をゆっくり見学しながら、20分もあれば山上主郭までは辿り着ける筈である。

Agura_1 登城ルート

4_3 進入口

Agura_2 城跡概念図

現状(10月)城跡は山城らしく当然藪化は進行中にあるが、移動あるいは見学に差し支えるまでには至っておらず、山上に展開される郭跡を含めた遺構群は、ほぼ判別確認可能な状態にある。ただ自然に任せた風化は相当進行しているので、郭切岸などは非常に曖昧なものであり、土塁なども僅かにそれと判別出来る状態、空堀なども相当土で埋もれてしまっているので、細部における地形の変化を注意して窺う必要はあるだろう。概念図に示したまでが踏破した範囲であり、目に留まった遺構をそれなりに記したものだが、古い形態の山城とみえて、現状これ以上の遺構は余り期待出来ないようにも感じられた。結果的には山上郭群は高低差も少ない事から、切岸高低差などの醍醐味も味わえず、薬研堀などの様なインパクトのある遺構も眼にする事が出来なかったが、総全長300mにも及ぶ城域あるいは遺構残存度の高さ、急峻過ぎる地形などからも、山城としての醍醐味は充分満たしてくれていそうには思えた。

10_heki 北側斜面の郭跡

13_kita_dankaku_gun_1 北段郭群

16_shukaku_dorui 主郭の土塁見所

20_2aru_minami_karahori_1 二の丸南空堀見所

24_3aru_karabori_ato 三の丸僅かな空堀跡

25_koudai_na_kaku_1 南郭

28_nantan_horikiri_1 南端の埋もれた堀切

城跡を個人的に評価したなら、見応えのある遺構は皆無に近いが、風化に任せた遺構群も、想像を働かせれば充分戦国ロマンには浸れそうとも思えるし、縄張りを含めた古い形態の山城そのものが、見応えを感じる部分なのかも分からない。史跡ファンには状態も良くないので余りお薦め出来ないかも知れないが、山城ファンにおいては、山道を利用すれば迷わず到達出来る事からも、充分お薦め出来る城跡とは目に映ったが、、、

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