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2009年12月 3日 (木)

松ヶ崎城跡(京都市左京区)

城跡は京都市左京区松ヶ崎東山にあって、「五山の送り火」の一つとして有名な東山(標高186m)の東尾根上に位置しており、その東側には天然の水堀としての高野川が南北に流れている。戦国期においては比叡山門徒の一揆によって落城の歴史が伝わり、御蔭山城あるいは三宅八幡城とも近い事から、山本氏あるいは佐竹氏の出城とも思われるが、推察の域は出ないものである、詳細は不明。

城跡へ向うには、もちろん松ヶ崎にある東山を目指せばよいが、ルート図の如く高野川に沿った通称「川端通り」を車で北上して、「北山通り」を左折すれば一番分かり易く辿り着けよう。登山口となる「白雲稲荷神社」は東山の南麓にあるが、社殿に向いて石段を登れば、右手側から山上までは登山道が通じているので、それに従えば迷うことなく山上までは到達出来る(10分程度)はずである。山上尾根には「STOP」と記された看板が東方向(右手)に設置されているが、城跡のあるその方角へは確かな山道が繋がっているので、城跡遺構は自己責任において見学すれば良いものとは思われる。

1route_2 登城ルート

7 登山口へ

2_3matu 城跡概念図

15_horikiri 西端の堀切見所

17_dorui 西端の土塁見所

20_sanjyou_kaku_2 山上郭の現状

21_nisi_hasi_heki 山上郭東端の切岸

22_one_kaku_1 北尾根上の削平地

23_onekaku_monomi 北端大岩、物見か

Sinai_enbou_1 市内を望む

現状(10月)城跡は、山道に任せれば概念図に示したまでの城域は、ほぼ見て回る事が出来る状態にあり、数少ない城跡遺構の中では、西端の郭端に土塁を伴う堀切(空堀)、東端の郭切岸だけは明確に判別可能となっている。全長100m以上にも達する山上郭内には相当雑木が密生し、低草木も蔓延っているので、山道からは内部を覗く程度になるが、特別技巧を凝らした遺構は目に留まらなかった。もちろん縄張りプランから考えても砦規模の山城でもあり、敢えて防備の為に技巧を駆使する必要はなかったものとも考えられるが、、、。いずれにしても岩倉地区の城跡は、古い形態の城跡が多く見受けられるので、信長が京都を手中に収めたまでが、この山城の本来の値打ちなのかも分からない。

城跡に山城としての見応えも魅力も個人的には余り感じられなかったが、低山でありながら、当時でも現在でも、場所によっては市内が一望できる城跡は数少ないものでもあり、トレッキング気分で訪れるなら、山上では僅かな遺構も味わえて、充分納得の行く山城巡りとなるのではないだろうか、、、

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コメント

先日、案内してくれる方があって、松ケ崎の城山に登りました。
見晴らしや古い遺構にちょっと感激したので、
PCで松ケ崎城について検索していてこのブログにたどり着きました。
殆ど知られていない山城跡ですが、丁寧な案内がされていて嬉しくなりました。
でも私たちが見た石垣の写真(文)が見当たらないので、見晴らし台か狼煙を上げたと思われる大石の下の方に石垣が残っていることをお知らせしたいと思って書かせてもらいました。
(ブログ「マリヤンカ」で一枚だけですが写真を入れています。)
子どもの頃中国地方の山城に幾つか登りましたがあれはどこだったのか、、、
このブログを参考にこれからあちこち訪ねたいと思います。

TAKUです、マリヤンカさんコメント拝見させて頂きました。
情報がお役に立てて非常にうれしく思っております。
京都市内の城跡までは駐車場の関係もあって、中々回れずにいるのですが、これからも「山城賛歌」と共に是非城跡巡りを楽しまれて下さい。

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