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2009年12月17日 (木)

百合西城跡(京都府与謝郡)

城跡は与謝郡与謝野町温江(アツエ)にあって、標高182mに位置する温江城(谷垣城)から、なだらかに裾野を広げた南西側枝尾根先端に位置している。再びこの地を訪れたのは、昨年リポート掲載を終えた、温江城が思ったよりも小規模であり、余りにも大味で防備の手薄な詰城的な山城に思えた事から、必ず山麓には居住空間なり、幾つかの出城、あるいは砦跡が存在するのではないかとも予想され、今回はそれを確かめる意味での再訪となったものでもある。

結果的には小規模ではあるが、明らかな城跡遺構を南側山麓の東西枝尾根に、二城(ルート図に記す)確認する事が出来た。城史に関しての情報も皆無である為に、この城跡が温江城からみた時に、当時どの様な機能を持っていたのかは想像に委ねられるが、少なくとも細川氏によって攻略される前までは、丹後守護職にあった一色氏の傘下にあったものとみて、まず間違いのない処ではあろう(推察)。尚、この城跡に関しては、地元で数人に尋ねてみたものの情報を得る事は全く叶わなかったが、これだけ明確な遺構が現存しているのであれば、間違いなく既に調査は行われたものとも見受けられ、少なくとも郷土史には載せられているのかも知れない、、、。

1route 登城ルート

6 城跡進入口

3nia 城跡概念図

この城跡は概念図に描いた通り、三本の堀切によって尾根上の郭を分断した、丘陵上にある城跡としては定番とも言える形態であり、全長は70m前後、小規模ではあるが確実に切岸跡の窺われる、決して安普請に終わっていない城跡でもある。三本の堀切は薬研堀とまでは呼べないが、縦堀にまで繋がるものであり、充分見応えは感じられる。主郭東側には表面の土は流失して高さは失われているが、土塁で囲まれた形跡の窺われる方形状の郭跡も確認する事が出来、他で大した遺構は目に留まらなかったものの、それなりに目は楽しませてくれそうには思われた。

10_shukaku 主郭内

12_shukaku_nisi_dorui 主郭西の土塁見所

12_higasi_horikiri1 東堀切1見所

22_toutan_horikiri_1 東堀切2見所

19_toutan_tatebori 東端縦堀見所

24_horikiri_heki 堀切側壁

城跡への道順は、国道176号線を訪問における基幹線とした場合、既にリポート掲載を終えた温江城、あるいは尾上城の訪問ルートを参考にすれば分かり易いとは思われるが、付近に到着後は概念図を参考にすれば、進入口は直ぐ見つかるはずであり、そこからは墓地を経由した山道が山上までは繋がっているので、難なく城跡までは辿り着けるとは思われる。次でリポート掲載予定の稲荷山城と併せた訪問であれば、主郭まで5分内で上れるお手軽感と両城の移動距離が短い事からも、当然お薦め出来る城跡と言う事にはなるだろう。

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