« 八瀬御蔭山城跡(京都市左京区) | トップページ | 夜久野 千原城跡(京都府福知山市) »

2009年11月14日 (土)

三宅八幡城跡(京都市左京区)

城跡は京都市左京区岩倉花園町にあって、三宅八幡神社の背後東尾根上から北東側にかけての山上に位置しており、先にリポート掲載を終えた御蔭山城を本城とした佐竹氏の支城とも推察されるが、詳細は不明。

城跡へ向うには電車なら叡山電鉄鞍馬線「八幡前」駅で下車、車なら三宅八幡神社を直接目指せば一番分かり易が、神社駐車場に車を預ければ、ほぼルート図に示した二通りの行き方で迷わず主郭までは到達出来るとは思われる。概念図には高樹院墓地からのルート(駐車場から主郭まで10分程度)を示したが、神社資料館から南側の三明院に向う道より直接左手斜面に取り付いても、尾根上削平地には直ぐ到達出来、そこからはそのまま北東側に移動しただけの、主郭までは5分程度の距離にある。

1route 登城ルート

4_2 三宅八幡神社

3hati 城跡概念図

現状(10月)城跡は木々も比較的少なく、相当風化は進行中にあるが遺構見学にも移動にも余り支障は来たさない、比較的ましな状態にはある。しかし主郭より西側は現在ゴルフ練習場として、相当な造成地形改変が窺われるものであり、当時のままの姿をそのまま拝める状態にはないので、どこまで遺構が消失したのかは見学者の想像に委ねられるが、現状から窺う限り西郭として存在したと思える地域は、全てゴルフ施設となっている様には見受けられた。現存する遺構だけで城跡を判断すれば非常に規模は大きく、南側は尾根上の先端にある三明院(砦跡か?)まで、北側は主郭背後の堀切から更に山上削平地に向いての縄張りは明確なものであり、三方尾根に縄張りは広がっているが、ほぼ単独で裾野を広げた一山から成立している山城とも思えた。

8_minami_sakuheiti 南側の削平地

10_shukaku_heki_1 二の丸、主郭の切岸

15_shukaku_1 主郭内の現状

17_horikiri_dobasi 17_horikiri_dobasi_2 堀切土橋見所

20_tatebori 巨大空堀見所

22_kita_sanjyou_kaku 北山上郭

見所は古い形態の山城である為にそう多くは無いが、主郭北背後の土橋を伴う、それも巨大空堀に繋がる堀切は真っ先に挙げられるが、技巧を伴う土塁虎口あるいは横堀などは最初からこの城跡に期待してはいけないものでもあり、他で縦堀が二条目に留まった程度に終わってしまった。ただ城跡の評価としては見所は数少ないかもしれないが、この起伏に富んだ地形及び縄張りを考えた上で、山城としての醍醐味は充分満たしてくれる様には感じられた。遺構の見応えを抜きにして、当時を物語る史跡見学、あるいは神社参拝ついでに寄れるお手軽感を考えれば、充分お薦め出来る城跡とは言えよう。

今回の京都市内における山城巡りは「中尾城」訪問以来となったが、個人的には青春時代を過ごした地に再び戻って来たせいもあってか、岩倉地区周辺を車を走らせるだけで非常に感慨深いものがあり、山城巡り以外でも他の地方では味わう事が出来ない、変わらぬままの京都独特の風情までも堪能する事が出来た。

« 八瀬御蔭山城跡(京都市左京区) | トップページ | 夜久野 千原城跡(京都府福知山市) »

京都府の山城跡」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/31835434

この記事へのトラックバック一覧です: 三宅八幡城跡(京都市左京区):

« 八瀬御蔭山城跡(京都市左京区) | トップページ | 夜久野 千原城跡(京都府福知山市) »

無料ブログはココログ