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2009年11月29日 (日)

藍岡山城跡(兵庫県三田市)

城跡は三田市藍本にあって、藍本地区を南北に流れる武庫川の西側に位置しており、比高20m前後の低丘陵上にある。当時の城主としては変遷も激しい模様ではあるが、川を隔てて直線で東側2kmの距離にある、本庄丸山城を本拠とした森鼻氏の支城あるいは出城とも推察されよう、詳細は不明ではあるが、付近には「森鼻」を名乗る看板のある商店が目に留まったので参考までに、、。

城跡へは京阪神から向えば、篠山市内まで繋がる国道176号を利用して北上を続ければよいが、藍本地区にある「波多橋」交差点を過ぎれば、ルート図の赤線を辿れば概念図に記した付近までは、難なく到達出来るものとは思われる。車は城跡西側にある、ゴミ集荷所の付近に空きスペースは充分あるので、自己責任において停めれば良いものとは思われる。そこからは丘陵に向いて畦道を歩けば、自ずと城域に繋がる西端堀切に、到達出来るはずである。

1route_1 登城ルート

4_1 国道より城跡遠望

9 進入口

3ai 城跡概念図

現状(11月)城跡は、雑木も相当蔓延ってはいるが、一部の矢竹密生地を除けば、移動に難渋するまでには至っておらず、東西に渡る直線的でシンプルな縄張りは、ほぼ把握する事が可能な状況にある。判別可能であり目に留まった遺構は概念図に示した通りではあるが、丘陵上西端の堀切(現状堀切道)、主郭西背後の空堀、虎口に見えた空堀地形が見所と言えるものだろう、他では主郭の南側壁あるいは西空堀壁にあたる切岸などが、未だに鋭角さを保持しており、見る分においては非常に満足度の高いものと感じられた。主郭の空堀側には僅かに土塁跡の高まり(櫓台か?)が窺われたが、恐らく盛り土(掻き揚げ)の土塁である為に、その多くが長年の風化によって流失したものの様にも見受けられた。

13_seitan_horikiri_1 西端堀切見所

16_karabori_1 主郭西空堀見所

20_shukaku_minamikaku 主郭南切岸見所

20_shukaku_minamikaku_1 南郭

18_shuaku 主郭内

数多くの土塁城を訪問された方なら既にお分かりだとは思われるが、土塁だけを取り上げれば、ほぼ二通りの構築の仕方があって、古代の山城あるいは古墳などは版築によって築かれたものもあるが、戦国期の山城の多くは常に臨戦体制にあった為か、圧倒的に削り出しの土塁が多く見受けられる、その多くは郭跡と一体化している為に、未だに僅かではあるが形状が保たれているので遺構と判別し易いが、この城跡の様に土の流れ出した土塁(見極めは切岸がしっかりしているのに土塁の切岸だけが明らかに消失しているケース)は、ほぼ盛り土式の土塁と見て良いのかも分からない。しかしそれでも非常に判別し難いのが現状ではある。もちろん地形から窺える遺構の想像が、城跡巡りの中でも遺構の見応えと並んで一番楽しめる部分でもあり、縄張りプランと並んでウェイトを占める部分でもあるが、この城跡の様に風化が進んでおれば、土塁虎口及び郭境などと並んで判別は難しいものでもあり、そのほとんどは見学者の想像に委ねられるとは思われる。見応えにさえ拘らなければ、状態は良いとは言えないが、縄張りも含めた比較的残存度の高い遺構群、更にお手軽感を考えれば、充分お薦め出来る城跡とは言えようか。

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