« 青井山城跡(福井県小浜市) | トップページ | 東和田城跡(兵庫県朝来市) »

2009年10月14日 (水)

久田和城跡(兵庫県朝来市)

城跡は朝来市和田山町久田和(クタワ)にあって、東河(トガ)川より南にある久田和集落西側の、川に向いて突き出した山上(標高269m)に位置している。半年前ぐらいに山城巡りの一環として当地を訪れた際、地元の方から色々情報を聞き及んだが、この東西に流れる東河川沿いには、東河七城と呼ばれる上道氏の傘下にある城跡、あるいは出城(砦跡)なら無数に点在しているとの事でもあり、今回は前回見逃していた城跡を探索する為に、再び現地を訪れる事になった。

この山城も場所の目星はおよそ付いていたが、地元で得た情報は相当曖昧なものにも拘らず、取り合えず城跡呼称だけは判明した。よって城史に関しての詳細は現状全く不明でもあるが、黒田城を本城とした上道氏の傘下にあった城跡か、あるいは一族の城跡の何れかである様には推察される。もちろん上道氏自体が戦国武将として表舞台で活躍した訳ではないので、当然情報が少ないのも当たり前でもあり、まして敗軍の将の歴史などは余り語られないのが現実でもある。現時点においては、先にリポート掲載を終えた黒田城(地元の方に聞いて確認)ですら曖昧なものに思えて来るのである。

Kutawa_1 登城ルート

5_1 城跡

7tozanguti 入山口

Kutawa_2 城跡概念図  

城跡へは前回の黒田城への案内ルートを参考にして頂ければ分かり易いとは思われるが、国道9号から「一本柳」交差点を北上して、東河川沿いに市道273号を東進すればよい。中地区に入れば右手に中腹に鉄塔が建つ急峻な山が目に留まるが、この山上がこれから目指す城跡でもある。城跡の位置が確認出来れば、概念図あるいは画像に示した様に市道273号から養鶏場を目指して南下、その突き当たりにある開閉フェンス(入山口)を潜り、その先の木橋を渡れば自ずと鉄塔経由で主郭までは辿り着ける。尚、木橋を渡った後は直ぐ竹林地となるが、火の用心」の標識が数箇所に窺えた踏み跡程度の道があるので、道は途絶えても山上を目指せば難なく到達出来る筈である。(山上までは15分前後

12_higasi_kaku 東郭の現状

18_shukaku 主郭内

19_shukaku_dorui_1 主郭大土塁見所

18_shukaku_1 主郭切岸

21_horikiri_dorui 21_horikiri_dorui_3 堀切土塁見所

現状(九月)城跡はこの時期でも移動あるいは遺構見学に難渋もせず、ほぼ縄張りは見て回れる状態にある、藪漕ぎは覚悟の上で登ったものの、人の手の入らない山城としては中々見学し易い良い状態とも言えるだろう。城跡の形態は概念図を見て頂ければ一目瞭然とは思えるが、直線的な尾根上に広い削平地(東郭)と山上主郭の二郭で形成される、全長100m程度の規模の山城である。見所は多くはないが主郭背後を断つ縦堀に繋がる堀切及び付随する土塁、主郭内の大土塁は挙げられようが、他で際立った遺構が無いのもこの山城の特徴かも、、、ただ思ったより遺構残存度は高そうに思えたので、無名の山城でも興味のある方にはお薦め出来そうにも思えた山城の一つである。もちろん有名無名を問わず険峻な山城が好きな自分としては、十分な満足感に満たされた事は言うまでもないが、、

尚、ルート図中に示した、北に位置する他の二城のリポート掲載は次で予定

« 青井山城跡(福井県小浜市) | トップページ | 東和田城跡(兵庫県朝来市) »

兵庫(但馬地方)の山城」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1070646/31242678

この記事へのトラックバック一覧です: 久田和城跡(兵庫県朝来市):

« 青井山城跡(福井県小浜市) | トップページ | 東和田城跡(兵庫県朝来市) »

無料ブログはココログ