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2009年10月30日 (金)

野村城跡(兵庫県加古川市)

城跡は加古川市八幡町野村にあって、大規模な敷地を所有する「厄除け八幡神社」と同じ丘陵上にあるが、その北側の枝尾根に位置している。正確には一つ丘陵を隔てた二つ目の西側尾根先端部が城跡(丘城)となっている。三木城を本城とした別所氏幕下の居城と伝わっているが詳細は不明。

城跡へは八幡神社を目指せば付近までは分かり易く辿り着けるが、車は神社の駐車場を借りてルート図の如く歩いて少し北進、図中にある様に仏壇店と住宅の間にある畦道(画像参考)より進入して、そのまま連続する上り土塁上(片側に空堀が備わる事から明らかに人為的な移動土塁に見えた)を尾根に向いて上れば、自ずと主郭までは直ぐ到達可能となっている。(駐車場からは10分前後、部分藪漕ぎは必要)

1route_1 登城ルート

4 城跡進入口

3no 城跡概念図

現状(九月)城跡は藪化の真っ只中にあり、時期的にも最悪とも思えるほど雑木が蔓延っており、郭内における全体像の視認は非常に困難な状況にあるが、地形の上からも直ぐ判別可能な空堀や大型の分厚い土塁などは、傍まで寄らなくとも外見から充分判別可能でもある。現状判別確認出来た遺構群は主郭背後の土塁、その東背後を断つ縦堀に繋がる大空堀、便宜上二の丸とした郭跡に備わる分厚い大土塁、それに付随して南北に繋がる空、更に二の丸と三の丸間に備わる空堀(土塁が付随)などで、これらは城跡においては全て見逃せないものばかりで、特に見応えも遺構の醍醐味も感じられるものである。中でも主郭背後を断つ大空堀は幅が10mはあろうかとも思われ、その北側の縦堀にまで繋がる様は非常にスケールの大きさを感じる事が出来た。空堀及び土塁などにも縄張りプランとしての工夫の跡が窺え、概念図には示したが空堀を付随させた土塁の横矢構造、同じ空堀にしても敢えて空堀同士を繋げない形のものであったりと、当時における遺構機能を想像するだけで充分楽しめそうにも思われる。ただ惜しむらくはこの城跡全体を覆ってしまうほどの藪化であり、風化も含めて年々状態も悪くなる一方なのではないかとも予想される。しかしながら現存している遺構群は状態は悪いが残存度は非常に高く、更に堆積物などによって地表風化は激しいが、遺構の見応えだけを問われたなら、間違いなく「素晴らしい!」と返答出来る様には思われる。

12_karabori 直登ルートにある空堀地形

16_shukaku_nai_3_2 主郭

21_karabori 大空堀見所

22_tyuou_karabori_dorui 二の丸空堀土塁見所

30_yokoya_karabori_dorui 横矢構造の土塁空堀見所

31_dorui_2 横矢土塁見所

33_nanboku_karabori_1 東側の空堀見所

今回は密生する雑木藪のお陰で方角も掴み難く、歩測あるいは目測によるアバウトな郭面積の表示も出来なかったが、踏破に至れなかった東側に広がる削平地あるいは南側未踏地を含めなくとも、規模の大きさは歩き回る事で充分体感する事は出来た。城域は概念図における縄張りよりも随分はみ出ている様には感じられるのである。

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