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2009年10月 4日 (日)

谷小屋城跡(福井県小浜市)

この城跡は何度か小浜に向いて車を走らせている時に、車窓越しに低山ではあるが、余りにも山城の如く急峻な佇まい(山裾には寺院、神社、周囲二方を取り囲むように川及び川沿いに集落の環境)が感じられる山塊があり、何時か機会があれば確認の為に訪れて見ようとチェックしていた事から始まったものであるが、今回は新保山城の訪問も兼ねて、自分の見た目に狂いが無い事、あるいは何としても城跡の有無を確認しておきたい気持ちが優先した事から、道すがりに意を決して立ち寄る事にしたものである。

結果的に山上では、ここ数十年は人の手が入ったと見受けられない、残存度の非常に高い素晴らしい城跡遺構を眼にする事となった。下山後に城山の山裾にあり登山口でもある、「妙祐寺」住職から寺院のパンフレットを頂いたが、その中に僅かではあるが城跡にまつわる伝承が記されており、この山城は「谷小屋城」と呼ばれるものと初めて認識する事が出来た。尚、御住職はこの城山の存在は知ってはおられたが、城跡呼称すら御存知ではなく、今まで一度も城山に登った事がないとも聞き及んだ。最初に御住職に声をかけておれば、一緒に同行して上れたかも知れないので非常に残念な思いはしたが、御住職の年齢を考えれば案外それも叶わなかったかもしれない。山上まで到達するには短時間ではあるが、非常に厳しい登山が待ち受けているのである。

御住職も城山の様子に聞き入っておられた事からも、それなりに興味は示され、「上れないが一度山上の写真(現状)を見てみたい」と言う事になり、画像は次の山城巡りの際には必ず持って伺う事を約束した上で寺院は後にした。これを機会に御住職からは是非、市に対して史跡として残せるように働きかけて頂き、この残存度の高い城跡遺構は何としてでも後世まで大事に遺して頂きたいとのである(近所にある大塩城より規模は小さいが見応えで勝る)。それが自分としては一番望む事でもあるのだが、、、。

1route_tani 登城ルート

Tani1z 城跡の概略(妙祐寺パンフより抜粋)

4_1 城跡遠望

3ta 城跡概念図

城跡は小浜市中井にあって、ルート図に示した様に国道162号より「妙祐寺」を目指せば難なく辿り着ける筈である。概念図の如く、寺院の最奥に位置する集合墓地背後から旧妙見社への参拝道を利用、その跡地背後より急斜面を登り切れば、便宜上の東出郭には15分もあれば到達出来ると思われる(藪漕ぎもなく迷わず上れるが、斜面は相当きつい!)。

10 登山口

16_higasi_demaru_1 東出郭の現状

17_higasi_horikir_1 東堀切見所

23_nakakaku_1 中郭

25_shukaku_e_noboridorui 主郭上り土塁見所

27_shukaku_2 主郭内

28_kesiki_2主郭からの眺望

35_nisihasi_horikiri_1 西堀切見所

33_2ren_dorui_karabori 二連の空堀土塁見所

現状(九月)城跡は、この時期においても郭間の移動には難渋する事も無く見て回れ、山城としては比較的良いと言える状態にある。もちろん自然任せである為に主郭などの地表は荒れ放題でもあるが、意外に山上主郭に佇めば一部集落の見通せる場所も残っており、残存遺構でもある堀切(三箇所)、郭跡、切岸、僅かに残る土塁跡(内壁に石列あり)、空堀(武者隠しかも?)などは全て判別確認可能な状況でもある。山上に直線的に配された郭形態からすれば、縄張り妙味には少し欠けそうではあるが、それを補って余りある高低差を伴う堀切(切岸)を代表とする様に、非常に見応えがあるものであり、遺構残存度の高さも含めてこの城跡の魅力の一つともなっている。城跡は自ずと四季を問わず訪問可能な状態が予想される事からも、山城ファンにおいては是非訪問をお薦めしたいと思うのである(史跡ファンには登山が少しきつい)。 言い忘れたが、寺院敷地にある「しだれ桜」は訪れる季節さえ間違わなければ、写真で見る限り一見の価値のあるものとして目には映った。

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